某女子校。
そこに、そのあるやつの娘はいるという。



―はぁ、たいそうな高校だな。なんだよこれ。お城か?
―お嬢様って感じだよな。
―で、ここにいるってか?あいつの娘が・・・。
―行くのか?炎?
―いや、まずはおまえが行け。



そういったときにはもう俺は空中にいた。
突き落とした!
そう思ったときには、とっくに重力に吸い込まれ、
下へ下へと急降下するのだった。

どんというものすごい音がして俺は音楽室らしきところに、
しりもちをついた。
飛行機の高度は屋根ぎりぎりだったので、
俺はプロテクターで屋根だけを突き破ったらしい。

と、俺の周りが暗くなったと思ったら、
炎が俺の上に乗っかってきた。



―のわぁぁぁ!
―酸塊、ばれたら死ぬぞ?
―お嬢様高校は警備もすごいってか?
―ま、もう。ばれてると思うんだけどな。



そういえば、大人数が走ってくる音がした。
ガキが考えても答えは一つだ。

逃げよう。

刹那、俺と炎は音楽室の窓から飛び降り、二階の窓の手すりに、
手を引っかけ、炎はヘリでもらったガトリング銃で、
地上にいる監視員に威嚇射撃をする。
音楽室のある三階には俺が銃で威嚇する。

さらに一階まで飛び降り、今度は全速力。
学校の裏の方に回った。
倉庫の裏に隠れる。しかしそこにあったのは、



―これ、監視カメラだろ!?
―炎、やばい、囲まれた!
―・・・う~、ここまで警備が強いなんて聞いてねぇぞ!
―あきらめるか?
―まぁ、選択は死ぬか、捕まるかだけどな。



一方、ヘリ内のCHAO遺伝子。
その8つあるうちの黒いのがいきなり爆発した。

籤は、びっくりして叫んだ。
すると、そこから現れたのは、
二本の先がオレンジの大きな角を持った、
手足が赤い、黒色の、紫の炎が浮かんでいる生物だった。



―・・・何?なんだこの生物は?
―あ、すんまへんないきなり出てきて。

ワイはヒトコード「酸塊」を守るために出てきたんや。
なんか、その酸塊というやらの脳波が、ワイに届いて、
なんか瀬戸際らしいんやねん。

というわけで、助けてくるから、ほんますんまへんな。
あ、ついでにワイの名前は「CHAO:悪性特殊型」
通称「ダーカ」や。よろしくな。



そういうと、ダーカはヘリから滑空を始め、
学校の方に飛び始めた。

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掲載号
週刊チャオ第232号
ページ番号
2 / 2
この作品について
タイトル
モノクロームの反転
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第231号
最終掲載
週刊チャオ第232号
連載期間
約8日