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一度はレストランに入ったライトカオス
しかし彼はおなかを押さえると急いで便所に駆け込んだ。
レストランの扉についた鈴がチリンと鳴る
その姿をまるで、他人の読んでいる本のしおりの場所をかえたときのような笑顔で見ているチャオ
そう,彼こそがあの有名な名探偵・チャポン!!!
そこに現れる謎の影
宿敵チャオチャオも登場である
みつめあう二匹
一瞬の沈黙がよぎる
ロビーのチャオも,レストランのチャオも,こちらを見ている。
―いまだ!
ピカッ
まっまぶしい
なにがおこったのか
レストランが光っている!?
チャポンもチャオチャオもレストランを呆然と見ていた。
あまりに突然の出来事だったので,とっさに理解できない
しばらくして光が消え,レストランの奥を見ると,そこに居たはずのレストランにいつも居たあのチャオがいなかった。
何が起こったのか理解できていないチャポン達は,頭の上をびっくりマークにしたまま固まっていた。
ふいに声がした
「レストランへ急げ!」
チャポン達はレストランへ走った。
そこに出てきたライトカオスもチャポン達の顔を見て,レストランに駆け込む
やっと頭が正常になってきた。
誰かが言っていた
「金の竜がチャオを食った」
確かにあの光は伝説の金の竜だったのかもしれない
チャポンはまだぼんやりした頭で考える。
とそのとき
「この事件の謎が解けた」
チャオチャオの声だ
チャオチャオは続ける
「これくらいの謎,名々探偵チャオチャオならすぐに解けますよ」
「ならはやく言わんかい!」
ロビーのチャオが怒鳴った。
ひどくおびえているのを振り払うかのように
チャオチャオは無視して続ける
「もうお解りですね。チャオチャオでした」