第一話

西暦2355年 1月3日。
日に日に事件の多さ、過激さはましてきている・・・
ココは首都。特に名前が付いていないのだが・・・首都である。
その首都の一角で、またもや事件が起こった。

グランド「こりゃひでぇ・・・何棟焼けたんだ?」
チャコロ「東側は全滅かな・・・金がかかるのは変わりないけど」
グランド「どちらにしろ、手早く解決しないとな・・・
          でも、警官チャオにはまかせられない。
            余計に厄介事が増えるだけだ」
チャコロ「じゃあ、探しにいくの?」

・・・と言った時にはグランドの姿は無かった。

首都から離れた高い山岳地帯。
既にそこまでグランドは来ていた。
この世界ではいろいろな所に街が存在する。
この山岳地帯もその一つである。

グランド「ここまで来・・・っ!ジェノムか!?」

ジェノムは3階建ての大きな家の屋根に乗っていた。

ジェノム「・・・見つかったか・・・」
グランド「また何かやらかす気か!
        もうさせねぇぞ、お前は俺が捕まえる!」
ジェノム「お前、走りに自信はあるのか?
         ・・・いいだろう好きなだけ追いかけるがいい」
グランド「言われなくってもそうする気だよっ!」
チャコロ「グランドぉ~・・・あ、いないや・・・」

チャコロが来た時には既に二人ともいない状態だった。

シフト「ん・・・何だ?」
シフト?「・・・オマエ、ジョキョスル。
         セントウフノウニスル、オレノヤクメ。シネ」
シフト「ジェノムの配下か!?
       所詮はザコだっ!消えるがいいだろう!!」
シフト?「スターダスト・クレイジー!」
シフト「馬鹿なっ・・・俺の技をパクるだと・・・
       上等だ。俺には絶対にパクれない技がある」
シフト?「シネッ」
シフト「ダイナモ・クラッシャー!」
シフト?「ウ・・・ガガガ・・・タオス・・・オレノヤクメ・・・シ」

バート「おい!何があったんだよ兄貴!
        今度もらうはずのワイヤレスGCコントローラーがめちゃくちゃじゃねぇかよ!」
サーフ「あ・・・私のエメラルドグリーンGCコントローラーも・・・」
シフト「・・・止むをえん事だ。俺のセ○ビィグリーンのGBAも壊れた」

さて、気分転換に、グランドの方は・・・と

グランド「ハァ、ハァ・・・いい加減に止まったらどうだ・・・」
ジェノム「貴様、なかなか素早いな。」
グランド「・・・ハァ、それがどうしたっ・・・ハァ、ハァ」
ジェノム「この体は俺の物ではない。」
グランド「だからどうしたというのだ?・・・」
ジェノム「俺は、他人の体に乗り移り、そのままで操る事ができる。
       ・・・この体では多少無理があるようだ。」
グランド「・・・俺に乗り移るとでも言うのか・・・無理に決まっている」
ジェノム「やらない事も無い。俺は素早い物が好きだ。」
グランド「だからどうしっ・・・ぐあぁぁぁ!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ新春特別号
ページ番号
2 / 4
この作品について
タイトル
魔のチャオ【ジェノム】
作者
コッコ
初回掲載
週刊チャオ新春特別号
最終掲載
週刊チャオ第45号
連載期間
約11日