第十話「集結」 ページ1

前回までのあらすじ
テイルスたちにつきつけられた衝撃の事実。果たして彼らの運命は!?

あたりも暗くなりかけていたので、俺たちはこの遺跡の中で一泊する事にした。
本当はこんなところにいつまでも留まっていたくは無いんだが・・・・・・外の森で寝るわけにもいかないしな。
幸いにも、ここは森の中だ。焚き木もすぐに調達できるし、食料だって森に出ればいくらでもある。
ここで一生を過ごすことだって、無理じゃないだろう。おっと、俺はゴメンだけどな。
そういや、もっと上のほうの森で生活してるでかい猫がいたな・・・・・・ま、ここはそんなところだ。

あの後、遺跡のさらに奥で発見した一冊の本を見たとき、俺たちの考えは真実になった。
その本の最後のページには、こんな事が書かれていたんだ。
『ワシが発見した古文書によれば、あのチャオたちは、この遺跡がまだ使われていた頃の文明を脅かした、
巨大な怪物のなれの果てで、何らかの力によって分裂した姿だという。その怪物ははるか昔、7つの石の力によって
一度もとの姿に戻り、この辺り一帯に繁栄していた文明を一夜にして壊滅させたというのじゃ。
もしも、7つの石というのがカオスエメラルドの事だとすれば、あのチャオたちは、カオスエメラルドを全て集めたとき、
その力によって本来の姿を取り戻し、かつてのようにこの世界に恐怖をもたらす存在となるのじゃ』
すぐに誰が書いたものだかわかった。
エッグマン。やつはあのチャオたちを利用して、世界を支配しようと企んでやがるんだ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第22号
ページ番号
15 / 16
この作品について
タイトル
マイルス君の珍妙な一日
作者
マッハ(服部)
初回掲載
週刊チャオ第3号
最終掲載
週刊チャオ第22号
連載期間
約4ヵ月14日