第2話「力と、技と、その先に」・前編

旅に出た主人公一行は、みんなで草原を、ゆっくり歩きます。
【川島】「まずはどこに行くの?」
【木更津】「近くの街。結構大きくて、あたしとヴァレイユが通ってる魔術高校があるの。」
【神楽坂】「魔術学校?」


魔術師狂想曲(マジシャン・ラプソディ) 第2話・力と、技と、その先に


魔術高校とは、その名の通り魔術師育成のための学校です。
(木更津は魔術師になりたい、という訳ではありませんが、『扉』の管理という家柄上必要性があり通っています)
通常高校で受ける内容に加え、魔術の理論や技術を教えます。
【木更津】「3年生になると、魔術の授業で実際にクラスメートとかと手合わせするんだって。」
【サララ】「そうなんですか・・・私は友達と戦うのはちょっと・・・」
【川島】「別に殺しあう訳じゃないんでしょ?だったらいいと思うけどなぁ。」

よくよく考えれば、普通の学校だって「勉強」でクラスメートと戦っている訳ですから、実際に手を出すかどうかという違いだけなんですが。

そんな中、神楽坂は話題を変えます。

【神楽坂】「そういえば、木更津さんは何年生なんですか?」
【木更津】「1年生。最近は慣れてきたけど、やっぱり大変。」
【カナル】「へぇ、それじゃあ啓と川島さんの1コ下かぁ。」
彼らは高校2年生ですから、そうなります。

【木更津】「えっ、1コ上!?ご、ごめんなさい!なんか、今までタメ口みたいな喋り方でっ!」
それを聞いた彼女は突然謝りだしました。
【ヴァレイユ】(香織、今までタメだって思ってたの・・・?)
どう見ても2人の方が背も高く、年上に見えたはずなんですが。

【川島】「い、いいのよ?第一、こっちの世界では木更津さんの方が先輩でしょ?」
【神楽坂】「うん、そういうカタい話は抜きでいいんじゃないのかなぁ?」
2人がなだめます。
【木更津】「で、でも・・・」
【ヴァレイユ】「いいんじゃない?2人がそう言ってるんだし。」
【木更津】「う、うん・・・」
とりあえず、納得はしましたが。


【サララ】「そういえば、魔術について・・・いいですか?」
今度はサララが質問。
【ヴァレイユ】「何?」
【サララ】「私たち、一通り「技」は編み出しましたけど、実際に使えるのか正直不安です・・・何かいい方法はありますか?」
確かに、神楽坂ペア&川島ペアは戦いのド素人。いきなり襲われたら、どうしようもありません。
【ヴァレイユ】「そうねぇ・・・香織、なんかいい方法ないかな?」
【木更津】「うーん・・・そうだ!
      手合わせしちゃおうよ!神楽坂くんと川島さん、カナルくんとサララさんで!」
【2人&2匹】「えええっ!?」


・・・結局、やるハメに。
【川島】「最初に魔術を使う相手がアンタねぇ・・・ま、容赦する必要ないから楽だけど。」
【神楽坂】「どういう意味ですか、それ・・・」
【川島】「遠慮せずに殴れるってコト。」
【神楽坂】「は、はぁ・・・」
ある意味地獄です。

【カナル】「なぁ、ちょっといいか?」
【ヴァレイユ】「何?」
【カナル】「俺が火属性で、サララは確か風属性・・・俺の方がどう考えても不利じゃねぇのか?」
【ヴァレイユ】「まぁ、属性的にはね。でも、魔術ってのはテクニックで属性の有利不利をカバーできるのよ。」
同様に、多少の魔力の差もテクニックでカバーできます。
【サララ】「でも、やはり知り合いを倒すというのは少し気が引けます・・・」
・・・しかし、これで五分五分のような気がします。

【木更津】「それじゃ、あたしとヴァレイユが審判やるね。3分経つか、どっちかが戦闘不能になったら止めるから。」
【神楽坂】「はい、分かりました。」
ちなみに、「手合わせの時の審判」も魔術の授業での必須項目です。
この他にも、「魔術の指導」や「集団戦闘での指揮の仕方」など、かなり実務的・実践的な内容もあります。

【ヴァレイユ】「それじゃ、準備はいい?」
【川島】「オッケー!」
【木更津&ヴァレイユ】「レディー・・・ゴーっ!」

こうして、2組のペアの初戦闘がスタートしました。

<中編へ続く>

このページについて
掲載号
週刊チャオ第183号
ページ番号
4 / 78
この作品について
タイトル
魔術師狂想曲(マジシャン・ラプソディ)
作者
ホップスター
初回掲載
週刊チャオ第182号
最終掲載
週刊チャオ第227号
連載期間
約10ヵ月12日