九話「サヨナラ・・・シショウ」
チャームが一人で廊下を歩いていたら、
謎の暗殺者出現!チャーム、ピンチ!
チャーム(ど、どどどど、どうしよう!?)
ニルナ「お前の師匠の所に連れて行け。
そいつを殺すのが仕事だ、
なにもしなければお前達に危害は加えん」
チャーム「う・・・うん。」
ニルナ「よし、いい子だ。オレも、子どもを殺したくは無いからな。」
オレとニルナは廊下を歩き始めた。
ニルナは、手をグーの形で差し出した。
チャーム「・・・・何?」
ニルナ「これ、やるよ。」
そう言って、ニルナのグーは解かれ、パーになった。
そのパーの上にはアメ玉が3個、ポツリ、ポツリと配置してあった。
チャーム「・・・・。」
ニルナ「どうした、毒なんて入って無いぞ?」
チャーム「・・・ううん、おじさんって、本当は、いい人なの?」
ニルナ「うう、おじさん・・。(泣)まだ、二十代なんだがなぁ。
だがな、ボウヤ、【お兄さん】は違うが、
アメ玉くれただけで、
いい人と決めつけちゃあ、いけないよ。」
オレは、アメ玉を口の中でカラコロ言わせながら言う。
チャーム「違うよ、決めつけたんじゃなくって、
【お兄さん】、
なんか明るいオーラみたいなのが見えたんだ・・・。」
ニルナ「・・・そ、そうか?」
そろそろ、おしゃべりも終わりだった。師匠の部屋である。
殺されるのが怖くなって、ここまでニルナを連れてきたが、
本当に、よかったのだろうか?
ニルナ「じゃあ、お前は逃げな。
戦いに巻き込まれちゃかなわんだろ?」
そう言ってニルナは扉をあけ入っていった。
オレは逃げずに、窓から、こっそり中をみた。
ニルナ「お前に恨みは無いが、命をいただく!」
フェスト「・・・気が進まんが、
降りかかった火の粉は叩き落とさなけりゃならんな。」
オレが窓から見ていると、後ろからフェザーの声がする。
フェザー「なにしてんだ?」
チャーム(びくぅ!!!)
フェザー「庭の掃除から帰ろうと思ったら、
師匠の部屋の窓にぶら下がって・・・。お前、山猿か?」
チャーム「ち、ちがう・・・。実は今、師匠と殺し屋が戦ってるんだ」
フェザー「な、何ーー!!なんでボーッとしてんだ!
助けに行くぞ!」
チャーム「ダメだ!よく見てよ!いい人同士が戦っているときに
見える、「白い火花」が見えるだろ?」
フェザー「ほ・・・本当だ・・・。」
二人とも、あのころ、いつの間にかオーラやら、なんやら
普通のチャオが見えない物も見えるようになっていた。
チャーム「いつも、師匠がいってただろ?」
フェザー「「善良な人同士の戦いに、
どっちが「悪」かを決めつけるのは愚かである」
・・・か?」
チャーム「ああ、そうだ・・・。」
その時、部屋が光る!
中を見ると、フェストがぐったりしている。
チャームとフェザー「師匠ーーーー!!!!」
:::::::::::::::::::::::::::::つづく