十話「ドウジョウ・・・サイゴノヒ」

窓の中から黒い光!ふと見ると師匠がぐったりしている!
果たして死んでしまったのだろうか!?

フェザーとチャーム「師匠ーーーー!!!」

ニルナ「最後に、思い残すことは無いか?」

フェスト「最後に・・・最後に弟子と話させてくれ・・・。」

ニルナ「わかった・・・。窓の外にいるようだからな・・・。
    入ってこい!そこの二人!!」

オレ達は窓を開け、中に入った。

ニルナ「じゃ、オレは外に出ておくぜ・・・。」

フェザー「師匠・・・大丈夫なのか?」

フェスト「いや、オレは、さっきの攻撃で致命傷を受けた。
     もう、たすからん・・・。」

チャーム「そ、そんな・・・。」

フェスト「そこで、お前らに、この紋章を授けたいと思う。」

フェザー「・・・?ってことは、」

チャーム「オレ達が「伝説六人衆」に、なるってこと?」

フェスト「ああ、お前達に半分ずつ分けよう。」

そう師匠が言うと、師匠の左手の紋章が稲妻型に別れ、
オレの右手とフェザーの左手に染み込んでいった。

フェスト「さあ、もう、ここに居る必要はない・・・。
     行け、そして強くなれ、二人とも仲良くな・・・。」

そう言って師匠の顔から血の気が退いていった・・・。

チャーム「師匠・・・。」

フェザー「わかった!オレ達、強くなるから!」

そして、オレ達は反対の方向に走った。
約束を残して・・・。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~現在~~~~~~~~~~~

ムギメシ「その、約束って?」

チャーム「紋章は、砕けてもまた、引き合う性質があるんだ。
     だから、わざと別々に別れて一人で生きることにしたんだ。
     強くなるためにな・・・。
     だから、こう約束したんだ!
     「また、会う時も元気でな」ってな!」

ムギメシ「そして、この前やっと会えたんだね・・・。」

チャーム「ああ、でもなんで、こんなこと聞くんだ?」

ムギメシ「僕は・・・。
     僕はフェザーさんが一番の友達だと思ってるんだ。
     でも、フェザーさんの一番の友達はチャームさんでしょ?
     それに、今の話を聞いて僕よりもチャームさんの方が
     フェザーさんにふさわしいから、
     僕は、もう友達にならなくてもいいかなって・・・。」

チャーム「なぁに言ってんだよ!別に一番の友達は
     一人じゃなくてもいいだろ?
     じゃあ、オレも同率一位で友達になってくれよ!」

ムギメシ「え?チャームさん・・・?」

チャーム「とまどってんじゃねぇよ!友達は多い方がいいだろ?
     あと、友達なんだから「さん付け」はいらねぇぜ!」

チャームは手を差し出した。

ムギメシ「う・・・うん、よろしく、チャーム・・・。」

二人はガッチリ握手した。

チャーム「ああ、よろしくな!」

その時だった!フェザーのいた方向が黒く光った!

ムギメシ「!!!」

チャーム「ま、まさか、師匠を殺したあいつか!?」

:::::::::::::::::::::::::::::つづく

このページについて
掲載号
週刊チャオ第120号
ページ番号
6 / 6
この作品について
タイトル
LIFEと言う名の旅
作者
チャオマジロ(チャック,一円)
初回掲載
週刊チャオ第119号
最終掲載
週刊チャオ第120号
連載期間
約8日