第拾五話

最凶は覚醒した。

もう止められない。

全て手遅れ。

第拾五話ー最凶

ここはサンドラガーデン。完全に滅びてしまわれました(微妙に丁寧口調
そこへカルル達は凄い闇黒が広がっていたので引き返した。

「何だったんだろうね今の」
「さぁ?俺が知るか」
「うきゃうくぁぁぁ」
「げっドルックの魂が開放された」

ドルックは面白おかしくイングの後ろで笑っていた。
「でーい!五月蝿い!てめーなんて宇宙に落ちちまえ!くたばれ!むしろくたばれ!」
「ぐはっイングがキレたメロン」

必死でメロン男がイングの怒りを押さえつけたがドルックはニヤニヤしている
そしてレオがボソッと言った。

「なんでこんな奴がついてきてるんだ・・・・?」
そしてある程度たったらサンドラガーデンについた。
あたり一面の子石や岩は砕かれ、破壊しつくされていた。

「ひゃぁひどい有様だ」
「こんな力をもってる野郎は誰だよ」
取りあえずあたりを歩き回った。

「ん?なんだこれ」
カルルは変な布切れみたいなものを拾った。
獣の皮のようだ。
「フードとかじゃないの?」
イングはその布切れを見ながら言った。
「多分そうだな、でも一体どうして・・・?」

向こうのほうに目をやると誰かが倒れていた。
「あ・・・ネ・・・ネオスっぁぁぁぁ!?」
すかさずレオも叫ぶ
「動転するなっぁぁぁぁ」

「お前モナー」
冷静にドルックが言った。

ネオスは傷がなかったが呼吸が凄まじく荒かった。
目も死にそうだった。
生きているのがおかしいくらいの状態で、しかし生きていた。

レオはネオスの状態をひどく見て、こう言った。
「死んではいないけど、かなり休ませる必要がありそうだな」

「ネオスがこれほどやられるとはね、どんな奴だったんだろう」

「きっと・・・・」

・・・・イングの想像・・・・

角があって・・・牙があって・・・でかくて・・・・翼があって・・・炎や氷や闇を操って・・・邪悪な根源で・・・・。
「グギャァァァァォォォォォン」
って鳴くんだろう・・・。

・・・・・・・・・・・・・・
「ひぇー!!!」
どんな想像だ、イングよ。

「どうしようか?流石にもうウォーカーにも乗せられないし」

ドルックは待っていましたといわんばかりに言う
「今日はここでキャンプだほーい」

「「「「この状態を見てどうして嬉しがる!」」」」

と、いっせいに突っ込まれた。
結局キャンプをする事になったが、何もないので寝るだけ。
つまり野宿。
ドルックはキャンプで(また)魂が開放されてギャーギャー喚いていたが全員に無視されたので、しぶしぶと寝た。

・・・・翌朝・・・・
「どうしよう?どうしようか」
「じゃあカルルがおんぶしてけ」
レオが普通に真面目に言った

「真面目に?」
「そうだな」

「そうだねー」

「◎」

「さんせー」
「満場一致って何でよッ」
と、言うわけでカルルが何故かおんぶをしていくことになった。
そして出発した。

しばらくたつと、ふとカルルが言う
「そういえばヴァルって人がサンドラガーデンに3人、レイガーデンに3人って言ってたけどなんか計算が合わないような」

「あーそういえば言ってたような」
と、ドルックも言う
「うそつきなのか!?」
「さぁ」

そのころアクアリスでは
ヴァルは考えながらカルルの言った事を精神統一をして聞いていた
「人聞きが悪い・・・。まさか本当にサンドラガーデンにいるとは思っていなかったんだが」

「・・・最悪だな。まさかもう奴が完全に覚醒してしまうとは」
誰もかなわない、最凶の力。

全てを闇に葬り去れる力。

完全な力にかなうのか。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第186号
ページ番号
17 / 19
この作品について
タイトル
黒の世界ー第二部ー
作者
アストロ(ドラゴチャオ)
初回掲載
週刊チャオ第180号
最終掲載
週刊チャオ第190号
連載期間
約2ヵ月12日