第拾参話

運命の歯車が狂いだす

第拾参話ー捜索
さてカルルは、前回出発しサンドラガーデンに向かった
チャオウォーカーは多少壊れていたが負傷はなかった

「ぁーあのぼろぼろのガーデンがサンドラガーデンか」
カルルが言う
「まぁ・・・よくもあんなところまで吹っ飛ばされたもんだ」

10分ぐらいでサンドラガーデンに着陸した
一面は砂漠何処に何があるのか分からない
カルルがあきれた様子で言う
「こんなところに居るのか?」

ドルックが小さい声で言う
「だまされたんじゃないのー」
「まぁ・・・当てもないから頼るしかない」

しばらく適当な方向に歩くと何かが地面に埋まっていた
「これレオのナイフだな」
「へぇ」
軽く流された

「まぁドルックは知らないだろうけど」
「まったく知らん」
「ここにあるって事は向こうのほうに・・・?」
取りあえずまっすぐ進んでみた

そこには何かを探す一匹のチャオが居た
「俺のナイフ・・・」
「・・・・・ん!」

遠くからでは確認できないがレオに似ていた
ダッシュで近づいてみると
「んー?何だよ」
「何だよじゃないよッ!どれだけ探したか分かっているのか」
「あぁ・・・なんか気が付いたらこの砂漠に吹っ飛ばされててな」

間違いなくレオだった
ナイフを探している
カルルはナイフをついでにとって来ていたので渡してやった
「おぉ俺のナイフだ!間違いない」

と、かなり喜んでいた
「たかがナイフ一本・・・」
ドルックがボソボソ言っていた

「レオー、他の仲間は?」
「あーさっきイングを見かけた・・・と思う」
「本当かぁぁぁぁぁ」
「オートマトン持ってたからどっか行ったかもな」

そのころ・・・・・・
「うー・・・飛んだのはいいけど・・・」
一匹のチャオが言った
「皆どこだか?」

しばらく空中をさまよっている
そして下のほうに何かを見つけた
「む、イング下のほうにチャオさんがいるぞ」
もう一匹のチャオがしゃべった

「おぉ?取りあえず急降下」


「ん?」
ヒューン・・・・
ズガン

「ぐぼっ」
空から降ってきたチャオの乗った一機のウォーカーがカルルに直撃した
「なんだレオか」

レオが焦って言う
「何だじゃないぞイング・・・カルルが潰れてるぞ!」
イングと呼ばれたチャオがウォーカーをさっさとどかした

「なんだメロンもいたのか」
「いちゃ悪いかメロン」
「よく二人乗りができたな」
数分後

「まったく・・・」
「ごめんごめん」

カルルは頭をさすりながら言った
「で、どうやらヴァルって奴の予言が当たったようで」

ドルックがすかさず言う
「ここには確かに3人いた」
「あぁも誰も見かけなかったが」
「次はレイガーデンだね」

イングが疑問を持って
「でも・・・ウォーカーが足りないよ?」
「僕はイングに乗せてもらうけど?」
「ナンデッ」

「レオはどうするの?」
「イングに乗せてもらおう」
「3人乗りカヨッ!」

というわけで

オートマトンにイング、メロン、レオ
チャオウォーカーにカルル、ドルック

という事になった

「じゃあ仲間探しに出発!」
二つのウォーカーは空に飛んでいった

そのころダークガーデンでは・・・



「ふぅ・・・これで僕の野望も達成って事」
一人の人間が言った
そしてもう一人も言う
「後は他のガーデンが壊滅していくのを見るだけだな」
チャオ二人がしゃべっている
「チッ、俺はもっと殺したいんだが」
「まぁもうそろそろ例のチャオ共が来るだろう」
「それまでの辛抱だな、あとお前の弟も来るだろう」
「・・・・・」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第180号
ページ番号
15 / 19
この作品について
タイトル
黒の世界ー第二部ー
作者
アストロ(ドラゴチャオ)
初回掲載
週刊チャオ第180号
最終掲載
週刊チャオ第190号
連載期間
約2ヵ月12日