第拾話

・・・・・・・・・・・

着実にこの世界は「死」に向かっている

第拾話ー散り散り


「生きてるかー?」

その声で意識を取り戻した
誰かは分からない
取りあえず仲間の声ではないようだった
しかも、ここは何処かさえ分からない

「ぅ・・・・」

取りあえず周りを見回してみた
ほとんどは海
ここはどうやら違うガーデンだった

「をー、生きてた」

誰だコイツは?
見たこともない奴
とりあえずレオなどの人物ではないことは確かだ

「誰?」
前にいるチャオに話しかけた

「ぼくの名前はドルック・バイスまぁ別名でイドラム・バイスとも言われてる」
「はぁ・・・?僕はカルルまぁよろしく。で・・・ここは何処?」
「アクアリスといって水の豊かなガーデンなのさ」

アクアリス・・・チャオガーデンからそれなりに遠くのガーデン
そういえば何処にも仲間の姿はなかった
取りあえず仲間はどこかと聞いてみることにした

「そういえばなんか僕以外誰か見なかった?」
「いやぼくがここに来たときには誰もいなかったけどね」

どうやらこのがーでんにはそのドルックというチャオ以外にいないようだった
取りあえずこのガーデンに用はない
さっさとおさらば・・・・

「あ゛!!」
チャオウォーカーが何処にも見当たらない!?
吹っ飛ばされたのか?


「ドルックぅ~、僕のチャオウォーカー見なかった?」
「・・・?なんだそりゃ?」
「チッ役立たずが」
「(゚△゚;)」
取りあえずチャオウォーカーを探すことにした
マシンがなければ始まらない
なんとなくドルックも連れて行くことにした
「ぁーどうしよう・・・無いと困る・・・」
「まぁどんまいさ」
「・・・」

取りあえず発言に付いては気にしないことにした
いちいち気にしていたらきりが無いから
カルルはドルックに聞いてみた
「見当は無いの?」
「いやぁ見たといえばガーデンみたいな物が北の方に落ちたような」
「先 に 言 え よ ! !」
「それだったんだぁ」
どう考えてもふざけているようにしか聞こえない発言
取りあえず北の方に向かうことにする

数分後とある洞窟に着いた
ドルックは言った
「この中には恐ろしい怪物がいるとかー」
「怪物・・・・」

洞窟の中は意外に広い道が続いていた
鍾乳洞みたいになっていて水の落ちる音が時々するぐらいで音はほとんど無かった
たいまつを持っていたが、時期に火は消えてしまった
「ぁ・・・火が消えた」
「懐中電灯は無いの?」
「んなハイテク名者は無いょー」

グラグラグラグラ
「・・・・ん?」

グラグラグラグラ
カルルがビビリながら言った
「・・・・音が近くなっているような」
「気のせいだよー」
声が震えているような気がしたが、まぁそこは指摘しないことにした
だって人のこと心配している暇はないですし・・・・

グラグラグラグラ!!
ドルックも流石に冷静にいられない
カルルもパニック状態
「うっひゃぁどうしよう!?」
「えーとえーと」
・・・・・・・足音が聞こえてきた
さっきのはどうやら起きたときの振動だったらしい
カルルがガタガタブルブルして言った
「これが・・・怪物?」
「ぁわわわー」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第185号
ページ番号
12 / 19
この作品について
タイトル
黒の世界ー第二部ー
作者
アストロ(ドラゴチャオ)
初回掲載
週刊チャオ第180号
最終掲載
週刊チャオ第190号
連載期間
約2ヵ月12日