第3幕

「おい、そこで何をしている!?」

船着場の番人と思われるダークチャオが現れました。
クロンは、番人にこう答えました。

「俺様は極悪チャオ、クロン様だチャオ。あの羽のついた船を盗みに来たチャオ!」

「あの船を盗みに来るとは大胆な奴だな。あれはヒーローガーデンに行くための船だ。もしや…お前、ヒーローガーデンに行くのか?」

「そうだチャオ!そして、平和ボケしてるヒーローチャオどもをぶちのめすチャオ!」

ダークチャオは、クロンの言葉に驚き、後ろに一歩退きました。
しかし、彼は少しも表情を変えませんでした。
そして、彼はクロンにこう言いました。

「それなら、あの船を使わせてやってもいい。ヒーローチャオは我らの憎むべき敵だからな…」

「俺様は必ずヒーローチャオをぶちのめしてやるチャオ!お前もせいぜい死なないように待ってるチャオ!」

クロンは早速船に乗り込み、ヒーローガーデンへ向かって船をこぎ始めました。
しばらくこぎ続け、ようやくヒーローガーデンに辿り着きましたが…

「侵入者発見。侵入者発見。排除せよ。」

「!?」

ヒーローガーデンには、
なんと侵入者を追い払うための警報装置が取り付けられていました。
警報装置によって、どんどんヒーローチャオが集まってきます。
果たして、クロンの運命やいかに・・・?

このページについて
掲載号
週刊チャオ第129号
ページ番号
3 / 4
この作品について
タイトル
クロンの極悪桃太郎
作者
あらら(ボロット)
初回掲載
週刊チャオ第129号