1話 【勇者と(自称)魔王 後編】
トールは軽やかに、登山チャオはトールにひきずられながら、暗黒山を上っていった。
トール「ところで、化け物はどこにいるんだ?」
登山チャオに聞くが・・・
登山チャオ「あが!どぜば、ばろ・・・あぎ!うがあぁ!」
ひきずられているため、まともに答えることができない。
トール「ふざけてんのか!まともに答えやがれ!」
トールはきれて、登山チャオを思いっきり振り回す。登山チャオは気絶してしまった。
トール「う!?こいつ、気絶してやがる・・・誰がこんなことを!」
そう言ったトールは、担いでいたハンマーで、ある起こし方をしようとする。しかし登山チャオは、危険を知ったのか、ぎりぎりで意識が戻り、その起こし方を実践せずにすんだ。
どんな方法かは、わかっていると思うので、あえて言わないでおこう。
登山チャオ「うお!あ、あぶない・・・なにをするんですか!」
トール「いや、起こそうと・・・」
登山チャオ「永遠の眠りにつくじゃないですか!」
そんなおしゃべりをしているうちに、雨が降ってきた。
トール「お、雨だな。あそこの洞窟であまやどりするか」
登山チャオ「あ!あそこですよ、化け物がいるのは!」
登山チャオが言う。
トール「ふむ、その前に、お前の名前を聞かせてもらおう」
作者「いちいち登山チャオって書くのめんどくさいしね」
登山チャオ「あれ?今なんかいたような・・・」
登山チャオが辺りをきょろきょろ見回す。
トール「気のせいだろ」
と言いながらも、ゼウスも辺りを見回している。
登山チャオ「あ、名前はバルス。バルス・テノです。」
DRF(ダーク・走り・飛行)のバルスが言う。
トール「俺は、トール・エレットだ。あらためて、よろしくな」
自己紹介(遅)が終わると、謎の化け物のいる洞窟へと向かっていった。しかし洞窟につく前に、中からすごい勢いで短剣が飛んできた!
トール「うわっち!」
トールは変な言葉を言いながら、飛んできた短剣をよけた。しかし、バルスはよけきれず、右腕にかすってしまった。
???「はっはっは!こんな攻撃もよけられないとは、まだまだだな!わーはっは!」
洞窟からDRR(ダーク・走り・走り)のチャオが出てきた。しかし、大笑いしていると、そのすきにトールがハンマーでなぐり、気絶させてしまった。
トール「なんだ、こいつ。馬鹿にもほどがあるぞ。」
と言っていると、気絶しているはずの???が、叫んだ!?
???「油断したな!」
???は、すらりとしたロングソードで斬りかかってくる。
トール「くっ!?」
トールは何とか防いだが、衝撃で弾き飛ばされてしまった。
???「気絶したフリだったのさ!」
そういうと、どんどん斬りかかってきた。
???「おらおらおらぁ!」
しかし、すべてよけたトールがハンマーでなぐると、思いっきりふっとんで、木にたたきつけられた。今度は本当に気絶しているようだ。
トール「なんだこいつ?」