第四十話『変なおっさん木場川』 後編
おじさんはそういうと背中に隠していたのかそれともただ単にへばりついていただけなのだろうか
チャオを背中から取った
川「僕の名前は木場川(きばせん)・・・そしてこいつ―このチャオの名前はシロヒゲ・・・君がそういうつもりなら・・・僕も相手するよ?」
シロヒゲ「いやはや・・・よろしくお願いします・・・」
シロヒゲというチャオはしろひげが生えている。
何か誠実そうだ。
コドウ「・・・チッ・・・ここじゃせまい、地下に来い」
コドウはそういうと光と川をつれて地下に行く
川「じゃあいいんだね?能力発動!!」
川はそういうと能力を発動する。
武器は何もないようだ。
コドウ「能力発動!」
そういうとコドウは刀―銀武刀を抜く。
川は構える。コドウも構える。
川「行くよ・・・」
川はそういうと一歩ほどコドウに近づく。
刀を振っても当たらない程度に。
川「凍てつく駄洒落!!(フリーズボイス)燕の巣に座ろー!!」
川がそういうとコドウの足元が凍る。足もだ。周りには氷がついている。
コドウ「なッ・・・」
川「いやぁ、これは声さえでれば何でもいいんだけど『フリーズボイス』で『凍てつく駄洒落』って書くんだ」
コドウは刀で氷を斬る。
すると銀武刀は今度は冷たくなる。
コドウ「・・・まさか・・・」
コドウはもう一方の足の氷も銀武刀で斬る。
すると今度は銀武刀から冷気が出てくる。
コドウ「やっぱり。(その攻撃の属性をコピーできるのか・・・)」
コドウはジャンプして間合いをとる。
そしてしばらく目をつぶった後、コドウは走り出した。
コドウ「喰らえぇぇぇぇぇ!!!」
川「・・・ふん」
コドウは思い切り刀を振る。
しかし、まったく斬れた感触が無い。そして前を見る。
・・・いない。さっきまでいたあのおっさんがいない。
川「今僕が一瞬で君の後ろに動いたのわからなかったかい?」
川が後ろから話しかけてくる。
コドウは驚いて後ろに刀を振ろうとするが、動かない。
コドウは右腕を見ると・・・
コドウ「!!」
凍っていた、足を見ると足も凍っている。
川「これ、全部さっきの凍てつく駄洒落(フリーズボイス)でやったんだよ?僕はちゃんと説明した筈だ、声ならなんでもいいってね」
コドウはまったく動けない、川は話しを続ける。
川「僕はさっきの『・・・ふん』で凍てつく駄洒落(フリーズボイス)を発動して君の後ろまでカーブさせながら凍らせた。そしてすべっていった。それだけだ。君が今凍っていたのは『今僕が一瞬で君の後ろに動いたのわからなかったかい?』のところで凍らせた、そう、この技の利点は『発動が早い』こと」
コドウ「つまり・・・俺は技の特性を見抜けなかった・・・つーことか・・・」
川は「その通り」と言うと光の方へ向かっていく
コドウは歯を食いしばる。
自分のせいで光がさらわれてしまうと思ったからだ。
「そんな顔すんな、てめぇらしくねぇ」
誰かがそういうと何かが氷をかすめ、氷が融けていく
コドウ「(動けるように・・・なった!?)」
コドウはそう思った直後にその声の方向へ向く。
霧崎「よッ!てめぇが遅せーと思ったからここに来てみたら・・・どういうことだよ・・・ま、あいつは物を凍らせる能力を持ってるみてぇだな、なら・・・」
霧崎が銃口をコドウに向ける。
っていうかいつのまに能力発動してたんだ。
霧崎「炎属性は多い方がいいだろ!!」
霧崎は腕輪からでる炎の気を銃に吸収させ、コドウに放つ。
コドウはそれを斬る。
銀武刀に炎が宿る。
コドウ・霧崎「反撃開始だ!!」