第三十五話『野望』  前編

烏丸との戦いの翌日の早朝・・・
皆は戦いにつかれ、とある宿に泊まっていた

「くふふふ!これであいつらはアレを取りにいくね!」

誰かが誰かと喋っている

「・・・ああ、これで俺等の計画は一歩前進だ」

「それに!こいつらはもう動けないしね!!」

そこには騎龍、猛、舞がいた

「・・・じゃあ帰るか・・・ネドラ本部に!!」

「偽物の手紙も置いたしね!!」

そいつらは騎龍達はひきずってネドラ本部に帰っていった

                       *

時間は変わり朝・・・

コドウ「ふぁ~あ・・・」

コドウは部屋から出てくる

霧崎「遅い」

霧崎は誰かが置いていった手紙をもっている
それをコドウに差し出す

コドウ「何?コレ?ファンレターですか?ファンレター以外なら断る―」

光「・・・騎龍さん達からの手紙です」

コドウは光にそういわれると手紙を受け取る
そして読み始める・・・



コドウへ・・・
今これを読んでいるということはもう俺達は新たな旅へ出たのだろう
俺達は水の国(ここ)をでたけれどやりのこした事がある・・・
それをコドウ達にやってもらいたい・・・
・・・・・・・水の神殿・・・・・という所にある
『マスターエメラルド』というものをとってきて欲しい


コドウ「(マスターエメラルド!?・・・こんな俺でも聞いた事がある―)」

マスターエメラルド・・・
それの欠片一つで世界を動かせる伝説の代物・・・
マスターエメラルドとカオスエメラルドはそれぞれの力を引き合う事で世界を保ってきた・・・
そうか、カオスエメラルドの暴走によりカオスエメラルドは石の世界(こっち)に封印されてしまった
だから、世界を保ってきたマスターエメラルドも・・・

コドウはそう思った
そして、手紙の続きを読み始めた

・・・だがそこにはマスターエメラルドは半分しかない
残りの半分は火の国―火の神殿にある
何故それをやってほしいかというと・・・とある組織がマスターエメラルド(ソレ)を狙っているからだ

コドウ「(とある組織・・・?)」

その組織の名前は・・・ネドラ

コドウ「(ネドラ!?・・・まさかあいつらが狙ってるなんて・・・)」

その組織―ネドラは何の為にマスターエメラルドを回収しようとしているのかはわからない・・・
だが、これだけは確実だろう・・・
『やつらの手にマスターエメラルドがわたったら確実に世界は・・・滅びる』

コドウ「(な!?)」

それともう一つの組織・・・鬼隊も何か不穏な動きをしている様だ・・・こっちも注意してくれ

コドウは読み終わると霧崎に返す

コドウ「なら―」

コドウが何かを言おうとした瞬間

「おい!お前等!ちょっとまつんじゃ!」

出入り口の方からそう聞こえた
コドウ達はそっちのほうを見る

コドウ「・・・刀剣斎!」

その人は刀剣斎だった

霧崎「・・・あ!あんときのじじい!!」

刀剣斎「はて?お主は誰だったかのぉ」

霧崎はゼロを呼び、持ち上げる

コドウ「まてまて」

霧崎「俺はお前の店に行った、だけどてめぇシカトしたろ!」

刀剣斎は少し考える

刀剣斎「そういえば人がいた気配がしたのぉ・・・耳栓してたからわからなかったわい」

霧崎「(このじじい・・・いつか殺す・・・)」

霧崎は拳を握りしめる
そこからは少し『ミシミシ・・・』という音が聞こえる

コドウ「それより、どうしてここに来たんだ?」

刀剣斎「うん?ああ、ちょいとお前が持っている刀、『銀武刀』についてな・・・あれは普通、基本刀と特殊刀にわかれるところを両方混ぜたもの、使い方によっては特殊刀になり、基本刀にもなる。」

刀剣斎はよくわからない事を言う
コドウは頭がこんがらがってきた様だ

刀剣斎「う~む・・・簡単に言うとだな・・・わしと戦えばわかるだろう。ついてくるんじゃ」

刀剣斎はそういうと鍛冶屋『刀剣』に向かっていく

ココロ「いこ!」

ココロがそういうと皆が動き出す

ゼロ「・・・おもしろいことが・・・起きそうだ・・・」

どんどん皆は進んでいく
そして鍛冶屋『刀剣』につく

ぷく「ここが・・・ですか」

皆は中に入って行く

刀剣斎「ここの地下第二層に行くのじゃ」

すると刀剣斎はリモコンを取り出し、ボタンを押す

コドウ・ココロ「どうなってんだこの家は」

コドウとココロはツッコむ

刀剣斎「30回ほど改造しているかのぉ・・・」

ココロ「あなたは発明家か何かですか」

ココロはまたツッコむ

刀剣斎「まぁ、いいじゃろ。さぁ行くぞ」

刀剣斎は入って行く
それに皆もついて行く

そこは階段になっていた、周りはとても暗い
どんどんおりていくとそこには・・・

コドウ「え?」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第259号
ページ番号
35 / 45
この作品について
タイトル
KODOU
作者
DX(DXチャオ)
初回掲載
週刊チャオ第229号
最終掲載
週刊チャオ第273号
連載期間
約10ヵ月5日