第二十八話『炎』
―霧崎・ゼロサイド―
霧崎達はまだ集合場所周辺をうろうろしていた
霧崎「・・・そういえばやることがないなぁ・・・」
ゼロ「・・・刀・・・牢獄刀を鍛冶屋に鍛えてもらうというのはどうだ・・・」
ゼロが提案する
霧崎「でも・・・鍛冶屋いるか?ここらへんに・・・」
ゼロ「腕のたつ鍛冶屋がいると虹王がいっていたではないか・・・」
霧崎は、あ、という顔をする
ゼロ「矢張り忘れていたか・・・」
ゼロは深くため息をつく
霧崎「でもどこにいるんだ?その鍛冶屋」
一瞬沈黙がはしる
ゼロ「・・・山にいたりしてな・・・」
霧崎「じゃあ、行ってみるか!な!」
こうして霧崎達は山へ向かって行った・・・
*
霧崎「・・・お、なんか建物が見えてきたぞ!」
そこの建物には看板がはりつけてあった
「鍛冶屋 刀剣」
ゼロ「入るか・・・」
霧崎は戸を開けた
霧崎「こんちは~・・・」
刀剣斎「・・・」
そこではおじいさんが刀をつくっていた
霧崎「あの~・・・」
刀剣斎「・・・」
刀剣斎は聞こえてないようだ
霧崎「おいっ!じじい!」
刀剣斎「・・・」
刀剣斎は反応しない
ゼロ「おい・・・おじいさん・・・」
刀剣斎「・・・」
矢張り反応しない
霧崎「ああ!いいよ!もういいよ!俺らを無視しようってんだな!」
そういうと霧崎はゼロをつれて出て行った
そして戸を思い切り閉めた
刀剣斎「あ?・・・誰かいたのか・・・?もう耳栓すんの止めよ・・・」
―外―
霧崎「んだよあのじじい!」
霧崎はキレていた
ゼロ「攻・・・炎・・・使えたよな・・・?」
霧崎「・・・炎?・・・なんで?」
霧崎は聞く
ゼロ「おまえが・・・つくれ・・・」
ゼロが無茶な提案をする
霧崎「・・・・・・・・・・・・・・・」
また沈黙がはしる
霧崎「・・・・・おもしれぇ、やってやろうじゃねぇか!・・・ゼロ、準備はいいか!」
ゼロは頷く
霧崎「能力発動!」
霧崎は能力を発動する
霧崎「地獄牢・炎上!・・・ってこれじゃあ、手元に刀がねぇ・・・炎上だけでやってみるか・・・」
霧崎は地獄牢をもとにもどす
霧崎「炎上!」
炎上を発動するが火もつかない
霧崎「なら・・・」
霧崎は周りの木を伐り始める
そして伐った木を集める
そして数分がたった
霧崎「これぐらいありゃあ、大丈夫だろ・・・地獄牢・・・」
霧崎は地獄牢で木を囲む
霧崎「炎上!!」
すると炎が木に燃え移る
そして霧崎は地獄牢をもとに戻す
しかしまだ木は燃えている
そのときがちょうど皆と別れてから三十分後である
霧崎「よし!」
そういうと霧崎は刀を熱し、打ちはじめる
霧崎「・・・あそこから鎚を盗んできてよかった~」
犯罪である。
そして何分か経った頃・・・
霧崎「・・・できた!・・・のか?」
どうやら完成?したようだ
霧崎「振ってみるか・・・」
霧崎が振ると・・・なにもならない
霧崎「じゃあ、いつもの技できるのか?地獄牢!」
地獄牢は木を囲んだ
霧崎「できた!・・・じゃあ、気を込めたら・・・おりゃあ!」
刀に気を込めると刀から炎が出てきた
霧崎「おお!・・・能力解除!」
霧崎は能力を解除した
ゼロ「・・・できたようだな・・・」
霧崎「・・・ほんとならこんな簡単にはできないけどな」
また沈黙がはしる
霧崎「じゃあ、集合場所に戻るか!」
ゼロ「・・・ああ」
こうして霧崎達は集合場所へ向かった・・・
霧崎は刀を打つとき、刀剣斎のまねをしたという・・・