第三章「魔法」
『なんであんな奇襲があったんだろうか・・・』
目的もなく歩いている一団のライトカオスチャオ、カースは言った。
『わからない。でも、なにかしら理由があると思う。』と、サクラ。
『まぁ、なんとかなるさ。』と、フェニクが言う。
『そうそう、なんとかなるなる♪』と、リリアン。
『そうですね~』と、ミルフィー。
みんな和気あいあいとしている。
『あ、そうそう。カースにこれあげる。』サクラが言った。
『ん。』と、カースが見ると、刃に古代上位語の一つ、『ルーン』で文字・・・呪文が刻まれた剣があった。
『それ持ってると、刃の魔法が使えるんだ。正式には、「龍貫斬」ってゆー魔法。』と、サクラ。
『ふーん。』カース。
『試しに頭の中で魔法をイメージしながら振ってみて。』
『よし。』と、カースは神経を集中させ、剣から衝撃波を出すイメージを頭の中で作り出す。
『はあっ!』カースがおもいっきり剣を振る!
すかっ。
『あれっ?よし、もう一回!』
すかっ。
『おかしいなー・・・』
すかっ。
『慣れてないうちはそんなもんだよ。そのうち出来るようになる。』と、サクラ。
『そうかー。』と、カース。
『でも、普通の剣より扱いやすいでしょ?』サクラ。
『うん、振りやすい。』
『それが自分に合ったものだってことだよ。』
『なるほど・・・』
『えーっと、あたしのはないの?』と、突然リリアンが言う。
『あ、あるある。』サクラが取り出したのは、爪。
『これは足につけるんだ。正式には「雷光の爪」。』
『ふむふむ・・・』
『説明は聞いてただろうから省略ね。』
『OK~♪』
『あと、ミルフィーにもある。「光小剣」。』
『はーい♪』ミルフィー。
『ちなみに小剣ね。』サクラ。
『わかりました~♪』ミルフィー。
『あ、そういえばサクラはどんなのが使えるの?』カース。
『私は・・・』
サクラの両手に付けた腕輪のうち、左の方が蒼く光る。
『ウィンドソードッ!』
サクラはそう言うと、左手を上に掲げる。
バシュウウ!
すると、その左手の周りに青い粒子が出現し、剣を形作る。
『はっ!』
ザッ!ドォォォン!
サクラはその剣で木を斬りつけた。すると、木はあっけなく倒れる。
『おー・・・』と、カース。
『あれ?もう一方の腕輪は?』リリアン。
『ああ、これは特殊でね。じゃ、やるよ。』サクラ。
『エンジェル・フェザー!』
サクラがそう言うと、サクラの羽が大きくなり、天使ようなの白い羽になる。
『ま、こんなんだよ。』
『おぉ・・・』カース。
『飛べる?』とリリアン。
『うん。本来そういう魔法だからね。』
サクラは音も無く飛びあがる。
『じゃ、アイテムも配ったし、行こうか♪』