第4回(続き)
     少し前の違う場所――――ミスティックルーインの丘の中ほど
 レオンハートを見下ろす少年がいました、
「どんな夢見てるんだろ?」
 呟いて、見下ろす先には、気持ち良さそうにお昼寝しているレオンハート、
「約束したのに、先に行ってて」
 ちょっとよだれがたれてる半開きの口、
 そこに、ムニ… と両の親指をいれて……
「ちょっと寂しいじゃないか…… ついでに悔しいから」
 エイと掛け声は、かけないで、ゆっくりとレオンハートのほっぺを伸ばしにかかりました。
「どこまで伸びるか試してやる……」
 起こしてしまわないよう、子声で酷く後ろ向きな宣言を立てた少年。
 丁度、夢の中のレオンハートがうなされ始めたのはこんな時でした。
 この後、一悶着ありそうですけど、
 今はここまで。
 
 君と一緒に歩く道、曲がりくねって、平坦でなく。
 どこに続くか知らないけれど、
 きっとそこは素敵な道、どこか知らない素敵な場所に、きっといつか続いてる。
 だから一緒に歩いていこう、何時までか、何処までか、
 今はまだわからないけど、何時か分かれ道になるだろうけど。
 今は一緒に歩いていこう、曲がりくねったこの道も、君と一緒に歩いていこう、
 一人でなく、君と一緒に、出会いがあるかも、別れはある、
 だけど一緒に行こう、いつか何処かに辿り着くため
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~つづく~~~~~~~~

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