第4回(続き)

 少し前の違う場所――――ミスティックルーインの丘の中ほど
 レオンハートを見下ろす少年がいました、

「どんな夢見てるんだろ?」
 呟いて、見下ろす先には、気持ち良さそうにお昼寝しているレオンハート、
「約束したのに、先に行ってて」
 ちょっとよだれがたれてる半開きの口、
 そこに、ムニ… と両の親指をいれて……
「ちょっと寂しいじゃないか…… ついでに悔しいから」
 エイと掛け声は、かけないで、ゆっくりとレオンハートのほっぺを伸ばしにかかりました。
「どこまで伸びるか試してやる……」
 起こしてしまわないよう、子声で酷く後ろ向きな宣言を立てた少年。
 丁度、夢の中のレオンハートがうなされ始めたのはこんな時でした。

 この後、一悶着ありそうですけど、
 今はここまで。
 
 君と一緒に歩く道、曲がりくねって、平坦でなく。
 どこに続くか知らないけれど、
 きっとそこは素敵な道、どこか知らない素敵な場所に、きっといつか続いてる。

 だから一緒に歩いていこう、何時までか、何処までか、
 今はまだわからないけど、何時か分かれ道になるだろうけど。

 今は一緒に歩いていこう、曲がりくねったこの道も、君と一緒に歩いていこう、
 一人でなく、君と一緒に、出会いがあるかも、別れはある、
 だけど一緒に行こう、いつか何処かに辿り着くため

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~つづく~~~~~~~~

このページについて
掲載号
週刊チャオ第37号
ページ番号
5 / 7
この作品について
タイトル
君と一緒に歩く道
作者
初回掲載
祝!復刊!週刊チャオ第1号
最終掲載
週刊チャオ第100号
連載期間
約1年10ヵ月25日