8話 命という名の報酬


海岸沿いで青い腕輪をしている三人のチャオが歩いていた。ダークカオスを中心にし、その両側をクロウとディアンが歩いている。全員無言で歩いており、暇なのかディアンはあくびをする。それとは反対にクロウは鎌を握り、辺りを見回している。そして、ダークカオスは考え事をしているのか下の方を見ている。

「ねぇ、なんでノアル隊長は俺達に同行を命じたの?」
「俺も気になる。俺達チャオキラーのトップ3ならば、単独行動でも良かったはずだが」
「トップ3だから、だ」
ノアルと呼ばれたダークカオスは即答する。それを聞いた二人はさらにわからなくなったらしく、ポヨが「?」になっている。それに気付いたダークカオスは付け足しをする。

「クオスと0の怪しい行動が最近目立つのを知っているか?」
「あ、それフェルスが言ってたよ」
「それがどうも気になるからな。何かあったら俺達三人でやつらを倒す。そのためだ」
ノアルが言い終えてから再び無言で歩き出す。しばらくして、クロウが鎌を強く握って立ち止まる。それに気が付いた二人も立ち止まり、ノアルは笛を、ディアンは爪を取り出した。

「…かなり多いぞ」
「うん」
「貴様ら、チャオキラーだな?」
先頭の青いニュートラルノーマルチャオが三人に聞く。するとノアルがため息をついてからそれに答える。

「だから何だ?」
「俺達は、貴様らチャオキラーを恨んでいる者を集まりだ。ここでお前らを倒す」
「お前らが損するだけだ。やめておけ」
「よほど勝つ自信があるようだなぁっ!全員、構えろっ!」
青いニュートラルノーマルチャオが大きな声で言う。すると、チャオ達は剣を取り出して構える。だが、ノアルは武器を取り出すわけでもない上に、笛を持って立っているだけだ。

「仕方がない。クロウ、ディアン、行くぞ。さきほど言ったように、殺さないようにな」
「いくぞ…」
そう言うと青いニュートラルノーマルチャオは剣でいう柄を取り出す。そして、赤いカオスドライブを腰に右手をあてて出し、それを柄の下側にある空洞にはめ込む。すると、柄の先端から赤いレーザー状の刃が出た。

「クロウ、ディアン。あいつはおそらく能力者だ。お前らは他のやつらを頼む」
「任せておいてくれ。行くぞ、ディアン」
「さて。来い」
「おらああっ!!」
青いニュートラルノーマルチャオは真っ正面からノアルに突っ込んでいく。―相手は武器にもならない笛しか持ってない、もらった!―そう彼は思っていた。だが、ノアルは赤いカオスドライブを取り出し、キャプチャーする。それもゆっくりと、落ち着いた動作で。すると、ノアルの右腕が赤色に光り出した。ノアルは左手で真っ赤な笛の先端部をはずし、右手で下の部分を持つ。すると、笛の先端部から大きめな赤半透明刃が出てきた。それで青いニュートラルノーマルチャオの攻撃を防ぐ。ノアルは軽く笛を振って海の方へと青いニュートラルノーマルチャオを追い込む。そして、青いニュートラルノーマルチャオの足が海の水に入りきるとノアルは攻撃を止めた。

「言っておくが、お前以外が使っている最近発売され始めた市販の武器じゃあチャオキラーには確実に勝てない。…そして、お前の武器でも俺達トップ3に勝つ事は無理だ。やめておけ。っと、こういうふうに言ったらいいのか?」
「何がだ!」
「本当は別の理由なのだが、そっちでは納得してくれそうもないからな」
「ふんっ」
青いニュートラルノーマルチャオは何故か笑みを浮かべた。それは、ノアルの背後から迫ってくるチャオが原因だった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第145号
ページ番号
16 / 37
この作品について
タイトル
カラテの世界
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第134号
最終掲載
週刊チャオ第169号
連載期間
約8ヵ月3日