第3話
鐘の鳴る日まで・第3話『交錯するモノ』
こちらは、クリルの大宮殿。
「四天王」がいた。
カペラ「で、次は誰の番だ?」
他のメンバーA「次は確実に殺(や)らないとな。」
他のメンバーB「だったらアンタ、行けば?」
他のメンバーC「俺だと?リーダーがそんな真似をしたら、笑われるのは目に見えている。」
・・・・・・・
リーダー「じゃ、お前だな。奴等がクリルに来んうちに、さっさと殺せよ。」
メンバーB「了解しました。」
・・・パタン。
メンバーB「チッ、負けか・・・。」
さてこちらは公国の4人組。
どうやら、とある街に着いたようで。
クルス「バレないよな、まさか。」
メシア「そうそう心配する事ないでしょ。」
マルト「お、街人の立ち話だ。
意外と役に立つんだよなー・・・。」
スーリヤ「公国で盗み聞きやってたでしょ。私見た事ある。」
クルス「俺も。」
マルト「う゛・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
街人A「帝国、デカくなり過ぎたんかねー?
西の公国も攻めきれないし、東の島国にも海戦で敗退って・・・」
街人B「たまたま不運が重なっただけだろ。
それより、内政の方が不安だぜ。」
街人C「あー、確かに。デカイ国は必ずそう、領土が限界まで達すると内政にガタが生じる。」
街人A「あの四天王も、実は仲が悪いって噂もあるよな。」
街人C「あ、それ知ってる。カペラはかなり表裏のある性格だって。
表では従順だけど、裏ではなんか凄いらしいよ。」
街人B「そういえば、ト・・・・」
と、その時。
???「この街に、公国からの忍びはいないか?」
スーリヤ(以下小声で)「恐らく四天王でしょうね。にしても・・・・女性?」
メシア「スーリヤ、あたし達はどーなるのよ・・・」
マルト「んな事よりも。」
クルス(大声で)「ああ、俺たちがそうさ。勝負?何匹でもかかって来い!」
???「お前達か。私の名はトラビア、クリルの四天王!
アンタ等なんか、私だけで十分よ!かかってきなさい!」
野次馬が囲む中、4対1の勝負がスタート。
前回のカペラ戦と同様、ほぼ互角。
トラビア「4匹でそれかい?もうちょっと実力があると思ったら・・・」
しかし、決着はつきそうにない。
時刻は昼過ぎ。太陽がやや西に傾く。
トラビア「このままじゃ、日が暮れるわね。
そこで、堂々と1対1で勝負しない?」
クルス「マジか・・・・」
メシア「・・・あたしが行くわ。」
スーリヤ「メシアっ!?」
メシア「あたしだって、意地ってもんがある。1対1は、望むところよ。」
トラビア「決まったようですね・・・。では、いざ!」
メシア「行くわよ!」
続く