21話 スターダスト
カイト「・・・・・・・・・なるほどね。」
クラント「どうするんです?」
カイト「行ってみよう。何か情報があるかもしれない。」
到着後、カイト達はレグルスシティの一番大きい建物を探した。
カイト「・・・・・・・・・・・・・・・」
クラント「ここ・・・・・・かな・・・」
ラスター「でかすぎ・・・・・・」
それはタワーのように伸びていた。入り口の辺りに看板がある。
【チャオ警察連合本部兼マザーコンピュータ管理所】
コルド「マザーコンピュータ?」
バトロス「そうだ。この町のあらゆるシステムはここのマザーコンピュータで管理されている。」
ザン「・・・・・・中に入るのか?」
カイトは少しためらったが、入っていった。
入ってすぐ受付があった。
受付チャオ「どのような御用ですか?」
カイト「クルスっていうチャオいますか?ちょっと用が・・・」
受付チャオ「証明できる物は?」
カイト達は固まった。まあ、当然といえば当然である。
受付チャオ「申し訳ありませんが、証明できる物が無いと・・・」
???「あ、来てくれた♪カイトさ~ん!」
クラント「クルスさん!?」
クルス「このチャオ達は知り合いですから怪しい者じゃないですよ♪」
受付チャオ「そ、それは失礼しました!」
クルス「カイトさん、こっちです♪」
カイト達はクルスについていき、エレベーターに乗った。
ミスト「クルスさんって、偉いんですか?」
クルス「そんなでもないですよ♪」
ザン「その割には通路で会ったチャオのほとんどが礼をしていたが?」
クルス「そーですか?」
話しているうちにエレベーターは50階に着いた。
そこからさらに進み、カードキーで開ける扉に入った。
そこはちょっとした大広間で奥には大きめの椅子がある。
ライ「あ、クルス様!」
クルス「や、ライ♪」
ライ「どこに行かれていたのですか!?」
クルス「う~んと・・・・・・散歩です♪」
ライ「何が散歩ですか!好奇心旺盛なのは結構ですが、あっちこっち探し回る我々の身にも・・・」
そこまで言った時、近くにいた白いヒゲを生やしたチャオが口を開いた。
???「まーまー、良いではないですか。ライさんや。」
ライ「キフさん、ですが・・・」
キフ(♂)「クルス様の散歩癖はいつもの事です。それにクルス様はつい最近12歳になったばかり。世間的には遊びたい年頃でしょう。」
ライ「しかし、クルス様は少々ケジメがありません!こういうときに言っておかないと・・・」
???「いや~、ホ~ントにライはクルス様の親みた~い」
ライ「クウ、そのふざけた言動をやめてくれないか?」
クウ(♂)「説教はい~けどさ、あれ、あれ。」
クウはカイト達の方を指差した。
ライ「はっ、そうだった。カイトとそのお連れ様が来ていたのか。」
カイト以外(お連れって・・・・・・・・・・・・)
クルスは奥の大きい椅子にピョンと座った。
クルス「ま、とりあえず話ですが、ノヴァ帝国の事です。ノヴァ帝国はカオスエメラルドを集めています♪」
カイト「カオスエメラルド・・・・・・!」
クルス「知ってますよね♪カオスエメラルドの事は♪」
カイト「凄まじい力を持つ宝石・・・。」
クルス「そうです♪詳しくはしらないですが、もう4つは持っているらしいですよ」
カイト「そっか・・・ありがとう、クルス。」
クルス「そうそう、もう一つ♪」
カイト「?」
クルス「5番基地へ行って下さい♪「対なる奇術師」がいます♪」
カイト「え!?」
クルス「話はそれだけです♪じゃ、ラ・・・」
ビー!ビー!ビー!脱走者確認!「スターダスト」、至急保護せよ!
クルス「ライ、デン、クウ、各隊を率いて探しに行って下さい♪」
ライ「了解!」
デン「分かりました。」
クウ「ふぁいふぁ~い。」
ライ、デン、クウは自分達の隊を率いて、どこかへ行った。
クルス「カイトさん、僕も色々あるので、さようなら♪」
クルスもどこかへ行ってしまった。
クラント「スターダストって?」
カイト「チャオ警察連合直属のチームだよ。何隊かにわかれてて、それぞれ役目があるんだ。」
コルド「カイト、それより・・・」
カイト「そうだ、僕達もお手伝いしよう。」
そのころ、レグルスシティから少し離れた岩場。
チャオが一匹、座り込んでいる。
???「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」