19話 謎のチャオ
Bカイト「ククク・・・すげえな、この力。さらに増幅された闇因子の力・・・」
プラフト「く・・・う・・・お・・・」
Bカイト「黒炎砲弾!!」
黒炎砲弾はプラフトを消し飛ばした。
クラント「カイトさん!目を覚まして下さい!!」
Bカイト「ムダだ、本物の意識は完全に取り込んだ。お前の声なんか届きはしない。」
Bカイトは手を突き出した。
Bカイト「あばよ。」
その時、近くの窓のガラスが割れ、ナイフが飛んできた。
Bカイト「何ィ!?」
Bカイトは黒炎を纏ってナイフを弾いた。
???「たはぁ~、やっぱ当たりませんね、こういうのは♪」
状況にマッチしないおっとりとした声が窓から聞こえてきた。
Bカイト「誰だ!!出てきやがれ!!!」
???「言われなくても♪」
声の主が窓から入ってきた。
ミスト(あれ?あの姿・・・)
???の姿は白いチャオでヒーローオヨギハシリ二次進化。
白い身体の上からさらに白い長袖シャツを着ている。特に意味は無さそうだ。
ヒーロータイプだが、目はニュートラルの目である。
腕がドラゴンパーツ、足がユニコーンパーツ、額と羽がフェニックスパーツである。
そして大きめのアタッシュケースを持っている。
Bカイト「なんだぁ、てめえは!?」
???「誰でも良いじゃないですか♪」
相変わらず???はおっとりとした口調で喋る。
Bカイト「チッ、うっとうしい野郎だ!!」
Bカイトは黒炎砲弾を放った。
???「危ないですねえ。仕方ありませんね♪」
???はその場でアタッシュケースを開き、中から煙草くらいの大きさの何かを取り出した。
???「元に戻~れ♪」
次の瞬間、黒炎砲弾は真っ二つになった。
Bカイト「何!?」
Bカイトは驚いた。クラント達も驚いた。???は両手で巨大ななぎなたを持っていた。
???「それじゃ、行きま~す♪」
???は状況に不釣り合いな声を上げ、見た目に不釣り合いな巨大ななぎなたを持って、動きづらそうな容姿に不釣り合いなスピードでBカイトに突っ込んでいった。
っていうか不釣り合いばっかだな、コイツ。
クラント(何この↑のヤツ!?)
まあ、それはさておき、続きです。
Bカイト「何!?」
Bカイトは間一髪攻撃を止め、それと同時に双剣を構えて斬りつけた。
しかし、???は身体をよじってかわした。
それからしばらくなぎなたと双剣がぶつかりあっていた。
クラント「すごい・・・」
ミスト「あんなに強いなんて・・・」
ラスター「速くてよく見えないな・・・」
そしてお互いに一旦距離を取った。
Bカイト「・・・・・・てめえ、本気でやってないな。」
???「あれ、バレちゃいましたか?」
Bカイト「本気できやがれ!!」
???「いやです♪」
???は即答した。
Bカイト「・・・・・・・・・・・・・・・なら、本気でやんなきゃならないようにしてやる。」
Bカイトの身体を包んでいた黒炎は勢いを増した。
???「たはは;ちょっとピンチですね。でも、これを使ったらどうですかね♪」
???は右手をなぎなたから離し、前に突き出した。
Bカイト「?」
???「いきますよ・・・腕輪・展開!」