16話 次の行き先
デルタを追っ払ったカイト達(もっとも戦ったのはカイト一人だが)。
そんな彼らの前にナックルズチャオとテイルスチャオが現れた。
カイト「??君達は・・・?」
ナックルズチャオ「おっと失礼、俺はライ。」
テイルスチャオ「僕は・・・デン。」
ライ「あいさつは良いとしてさ、少し聞きたいんだけど。」
カイト「?」
ライ「この辺でさ、でっかいなぎなた持った白いチャオ見なかったか?」
カイト「いや・・・そんなチャオ見てないけど・・・」
ライ「そっかぁ。またクルス様、勝手にどこか行っちゃったのかなぁ。」
カイト「誰か探してるんですか?」
ライ「うん、ちょっとチャオ探しをな。そうだ、特徴教えとくから見かけたら知らせてくれないか?」
カイト「ハイ、分かりました。」
ライ「助かるなー。クルス様の特徴は白いチャオで手にドラゴンパーツ、足にユニコーンパーツ、羽と額にフェニックスパーツが付いていて、でっかいなぎなたを持っている。ヒーローオヨギハシリの姿をしている。」
カイト「なるほど・・・分かりました、見かけたら教えます。」
ライ「宜しく。・・・・・・そうだ、お礼と言っては難だが、一つ教えとく。この先の・・・えーと、どこだっけな?」
デン「ライ、[グラムシティ]じゃないかな・・・?」
ライ「そうそう、そこ。そこの基地に「属性魔導士」がいる。」
カイト「えっ・・・!?」
ライ「「属性魔導士」の意味・・・分かるだろ?じゃあ、俺達はもう行くから。バイバイ。」
ライは西の方角へ歩いていった。
デン「あ、まってよ~!ライ~!」
デンも慌ててライの後を追って走って行った。
カイト達はしばらくそこにいた。
コルド「カイト、あいつら何者だろうか・・・」
クラント「どういう意味です?」
コルド「属性魔導士。それはノヴァ帝国幹部の一人、プラフトのスキルネームだ。」
ミスト「本当ですか・・・!?」
コルド「こんな時に嘘がつけるか・・・それにあいつらが探していると言った奴もおかしい・・・」
ラスター「どういうことです?」
バトロス「手にドラゴンパーツ、足にユニコーンパーツ、羽と額にフェニックスパーツと言っていたが、今はチャオ憲法で小動物のキャプチャは禁止されている。つまりパーツが付いているチャオはその憲法が制定される前にキャプチャしたという事になる。」
ザン「だがその憲法が制定されたのは今から200年前・・・」
クラント「てことは・・・!」
カイト「ちょっとしたら、彼らが探してるのは憲法違反者かもしれない・・・。」
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カイト「・・・とにかく、今は彼らに教えてもらった[グラムシティ]に行ってみよう。」
全員承諾し、グラムシティに向かっていった。