13話 増える仲間、増える敵

ノヴァ帝国本部。

ミラージュ「ノヴァ様、ただ今もどりました。」

ノヴァ「ご苦労。して、例のデータは?」

ミラージュ「こちらに。」

ミラージュはノヴァにメモリーカードのような物を渡した。

ノヴァ「うむ。・・・中々のデータが手に入ったな。」

ミラージュ「それと・・・これを。」

そう言ってミラージュは小さいカプセルを渡した。

ノヴァ「・・・?これは?」

ミラージュ「カイトの遺伝子データのコピーです。これがあればあの計画はかなり進むかと。」

ノヴァ「ほう・・・よくやった。早速実行する。研究室へ行くぞ。」

ミラージュ「ハッ。」

研究室にはカプセルに閉じ込められたシャドウチャオがいた。青白い首輪が付いている。

シャドウチャオ「・・・・・・・・・・・」

ノヴァ「遺伝子データ入力。起動準備。」

研究員チャオ「はい。」

ノヴァ「エナジーコア、挿入。」

研究員チャオ「はい。」

ノヴァ「よし。起動スイッチON。」

カプセルの溶液が抜かれ、カプセルが開いた。

シャドウチャオ「・・・・・・・・・・・・」

ノヴァ「バイオチャオ計画初の成功品だ。製造番号04番、デルタ・・・」

シャドウチャオ「デルタ・・・・・・それが僕の名か。」

ノヴァ「そうだ。早速だが指令だ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

デルタ「・・・・・・・分かった。」

ノヴァ「頼んだぞ。」

デルタ「心配はいらない。僕は負けないさ・・・。」

そう言うとデルタはテレポートホールを発動し、どこかへ行った。

ノヴァ「僕は負けない・・・か。当然だ。今回は戦わないのだからな・・・・・・」

話は戻ってザンVSバゲイトの場では・・・

ザン「お、お主は・・・!」

カイト「魔法耐性バリア!」

カイトは自分とザンを包む紫色のバリアを張り、グリーンズ・レーザーを防いだ。

カイト「間に合った!大丈夫かい!?」

ザン「う、うむ・・・・・・しかし、村の者達が全員・・・。」

バゲイト「なにやらいっぱい来たな~。面倒だからもういいか。じゃ、あばよー。」

バゲイトはテレポートホールを発動し、どこかへと行ってしまった。

カイト「・・・・・・・・・そっか。残念だったね・・・。」

ザン「・・・・・・・・カイト。拙者も仲間に入れてくれないか?」

カイト「え・・・?」

ザン「拙者は村の者達の仇を討ちたい!だが拙者一人では勝てん。お主らの力を貸して欲しいのだ!」

カイト「分かった。僕達と共に戦おう!」

こうしてザンも仲間になった。その様子を遠くから見ているチャオが・・・・・・

デルタ「・・・・・・・・・あれがターゲット・・・」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第252号
ページ番号
15 / 27
この作品について
タイトル
カイトの物語
作者
ソニシャド
初回掲載
週刊チャオ第247号
最終掲載
週刊チャオ第257号
連載期間
約2ヵ月12日