9話 捕獲

???はビルから降りてきた。

姿はピュアのダークカオス。十字架の十字の部分が円になっていて先の鋭くなっている杖を持っている。

???「ククク・・・カイト、百年前は散々我々の邪魔をしてくれたな・・・」

???は杖を振り上げ、カイトに向けて突き刺そうとした。

無線「待て、デスフィア。」

デスフィア「ノヴァ様、何ですか?」

無線「いまそいつを殺してしまうのは惜しい。それよりそいつを基地へ持っていけ。」

デスフィア「あの実験ですか。大丈夫ですか?もしこいつが暴走したらタダではすみませんが。」

無線「暴走したらそれはそれでいいデータが取れるだろう、違うか?」

デスフィア「なるほど、そういうことでしたか。」

無線「では基地に着いたらミラージュに渡してくれ。ミラージュには指示を出してある。」

デスフィア「了解しました。」

無線「プツッ、ツーツー。」

デスフィアはカイトを抱え上げた。

デスフィア「テレポートホール!」

目の前の空間が歪みブラックホールのような穴が出来た。

デスフィアがそこに入ると穴は消えた。

その頃あの者共は。

ミスト「行き止まりね。」

ラスター「・・・戻るか。」

一方クラント達は町のはずれのある建物の近くにいた。

クラント「あれって・・・?」

コルド「昔ノヴァ帝国が使っていた基地の一つだ。」

その時、ブラックホールのような穴が基地の近くに出来た。そこからデスフィアが出てきた。カイトを抱えている。

クラント「カイトさん!?」

コルド「カイト!?」

デスフィアは中に入っていった。

ミスト「二人とも!」

ラスター「今のは?」

中では。

デスフィア「全く、無駄に広い基地だ。我は苦手だ。」

そう言いながらデスフィアはある部屋に入った。「実験室」と書かれている。

???「どうも、デスフィアさん。」

話しかけてきたチャオは黄色半透明のヒーローカオスである。

デスフィア「ミラージュか。ほら、こいつ。」

デスフィアはミラージュにカイトを渡した。

ミラージュ「どうも。そういえばデスフィアさん、またノヴァ様から指示がでてますよ。残滅任務だそうです。」

デスフィア「ああ、分かった。すぐに行く。・・・なんで外に出ないと瞬間移動技が使えないんだ、全く・・・」

ミラージュ「しょうがないですよ。こうしないとあっさり進入されてしまいますからね。」

デスフィア「うむ・・・ではそいつの方はまかせたぞ。」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第250号
ページ番号
9 / 27
この作品について
タイトル
カイトの物語
作者
ソニシャド
初回掲載
週刊チャオ第247号
最終掲載
週刊チャオ第257号
連載期間
約2ヵ月12日