5話 正体

カイトは足元に転がってきた物を見た。

それはメカの破片。そこにはマークが刻まれていた。

目の模様の真ん中にNの字。

カイト「・・・どうしてこれが・・・。」

レール「カイト・・・?」

カイト「レールさん・・・とりあえず戻りましょう。」

二人はレール宅へ戻った。

カイト「・・・ということなんだ。あのマークは百年前にあった帝国「ノヴァ」のメカに付けられるマークなんだ。」

クラント「へーえ。」

ミスト「詳しいんですね。昔の事でも調べてるんですか?」

カイト「・・・・・・いや・・・別に・・・。」

レール「ふむ・・・まさかとは思うが・・・君は「あの」カイトなのかね?」

カイト「・・・・・・!」

ラスター「じいちゃん、どういう意味だ?」

レール「これを読めば分かる。」

レールは三人に古い本を渡した。

クラント「えーと・・・」

(TWOB)
百年前の伝説のチーム。(チームとは百年前にあったチャオの戦闘集団。今もチーム自体はあるが戦闘、遺跡などの発掘、情報召集などその集団によって意味は様々)

小規模なチームだが世界支配に乗り出したノヴァ帝国を壊滅させるという偉業を成し遂げた。

リーダーのカイトを筆頭に短い期間で劇的な成長を遂げたチームだったがノヴァ帝国壊滅後、突如として姿を消した。



クラント「リーダーのカイトって・・・」

ミスト「まさか・・・」

レール「うむ・・・どうなんじゃ?」

カイト「・・・僕です。」

レール「やっぱりか・・・。」

ミスト「でもどうしてそのチャオがここに・・・?」

ラスター「あ、それ俺も気になった。」

カイト「それは・・・分からない・・・。」

レール「・・・そうか。」

カイト「でも僕はノヴァ帝国が再結成されたなら・・・倒さなきゃならない。」

クラント「なら、僕も付いていっていい?」

カイト「・・・危険だよ?」

クラント「構わないよ。」

ミスト「私も!」

ラスター「・・・俺もいいか?」

カイト「みんながいいなら僕はいいけど・・・」

レール「行くのか。ならちょっとまっとれ。」

しばらくするとレールは剣を何本か持ってきた。

レール「持っていけ。お前達もこれを使う年になったからな。」

クラント「ありがと、じっちゃん!」

ラスター(きれいなままだ・・・新品のように・・・)

ミスト「私はいいや。魔法の修行もしたいし。」

クラント「カイトさんは?」

カイト「僕は自分のあるからいいよ。」

そういったカイトは短めの剣を二本見せた。

レール「双剣使いか・・・はじめてみたのう。」

カイト「じゃ、行こっか。」

カイト達は家から出て行った。」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第249号&チャオ生誕8周年記念号
ページ番号
5 / 27
この作品について
タイトル
カイトの物語
作者
ソニシャド
初回掲載
週刊チャオ第247号
最終掲載
週刊チャオ第257号
連載期間
約2ヵ月12日