2話 子孫達
緑のチャオが去ってから数日後。
あの洞窟の前には三匹の子どものチャオがいる。
???1「本当にいるの?」
???2「だからそれを調べにいくんじゃん。」
???3「クラント、好奇心旺盛なのは良いが何で俺たちも巻き込むんだ。」
???2はクラント(♂)という名前のようだ。姿はニュートラル幼体ハシリ成長型のようだ。
クラント「そう言わないでよ。本当はミストやラスターだって知りたいくせに。」
???1はミスト(♀)、???3はラスター(♂)というようだ。ミストはヒーロー幼体チカラ成長型、ラスターはニュートラル幼体ヒコウ成長型の姿をしている。
ミスト「あ、分かった?」
ラスター「まあ、興味無けりゃ付いてこないからな。」
クラント「そゆこと。んじゃ、いこっか。」
三匹は洞窟に入っていった。
ミスト「結構暗いね・・・」
クラント「だいじょぶ、だいじょぶ♪僕達は英雄の子孫だもん♪」
ラスター「それぞれ違う英雄だがな。」
言い忘れていたが、彼らは英雄の家系の者である。(クラントはカイトの子孫、ミストとラスターは後々分かる)
ミスト「それはいいけどさ・・・あれって・・・」
クラントとラスターはミストの指差した方を見た。
クラント「・・・人魂?」
そこには人魂のような蒼い炎の玉が浮いている。
ラスター「何だ・・・あれ・・・。」
蒼い玉は洞窟の奥の方へ飛んでいった。
クラント「追ってみよう。」
クラント達は蒼い玉を追っていった。その先はあの棺桶のある部屋だった。
ミスト(何ここ・・・怖い・・・)
蒼い玉は棺桶に触れると消えた。
クラント「帰ろっか・・・」
ミスト「うん・・・」
ラスター「ああ・・・」
三匹が帰ろうとした時。
ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
三匹「!?!?」
そこにはチャオ型巨大メカに乗ったチャオがいた。
運転チャオ「お前ら、この近くの村のチャオだな。この辺のチャオは皆殺しだ!!」
メカは腕を振り回してクラント達に襲いかかった。
クラント「うわあああああ!」
ミスト「きゃあああああ!」
ラスター「くううううう!」
その時後ろにある棺桶が蒼く光った。
カイト(声が聞こえる・・・誰かの悲鳴が・・・助けなきゃ・・・)
次の瞬間、棺桶はバラバラに吹き飛んだ。