第一章 第七話 【過去へ戻った光景】
ギルガは、バリアに手を近づけた。
リット「おい、生気を吸われるぞ・・・!」
そして、バリアに手を触れる。
リットがバリアに触れたときと同じように、虹色の光が。
ギルガ「ぐぅ・・・グハハハハ・・・なかなかだ。」
すると、バリアが光らなくなっていった。
そして、バリアはドロリと海に流れ落ちてしまった。
リット「バリアを溶かすだと・・・!?」
虹色の宝石は、ノーガード状態。
ギルガ「コレで・・・宝石は・・・俺の者だ・・・グァハァハァ!!」
リットはとっさに立ち上がった。
リット「やめろぉーーっ!!!」
両手は使えないが、足は十分使える。
ギルガに突進しようとしたその時、
ギルガ「ちょっと黙っててくれないかなぁ♪」
グボッ!
鈍い音がした。
リットは腹を殴られ、倒れた。
ギルガ「邪魔者は消えたか。さて・・・」
ギルガは虹色の宝石を手に取る。
ギルガ「素晴らしい・・・コレが・・・」
すると、しばらく考え込むギルガ。
だが、すぐに立ち上がった。
ギルガ「陸など消えろ!平和など消えろ!!そして、マイトよ・・・蘇ろぉーーー!!!」
虹色の宝石がひどく光った。
地震のような大きな音。神殿が崩れる音。
たくさんの音が混じりながら、何かが行われている。
リットは海底に沈んでいった。
ギルガは海の中で立っている。
ギルガ「グハハハハハ!!!これが虹色の宝石の力!!」
すると、虹色の宝石から光が漏れた。
ギルガ「ムッ!?」
大きな光が舞い、そして虹色の宝石が割れ、ギルガの手からどこかへ飛び散ってしまった。
ギルガ「しまった・・・!・・・まぁいい。またカケラを集めればいいことだ。」
そして、何日か立った。
ウォントスターは光を失い、そして陸は底に沈んだ。
また、何匹のチャオが沈んでしまったのだろう。
コノ光景は、まるで昔の風景を掘り返したような光景だった。
第一章~完~