第一章 三話 【伝説の神殿】

ゴボォ・・・・

気がつくと、グルースとリットは真っ青で透き通った海の底にいた。

グルース「ゴゴバ・・・ガバッ・・!?(ここは・・・んっ!?)」

口を開いたグルースは、ココが深海だと知り、口を閉じた。

グルース「(なんで俺こんなとこに・・・・・あ!波!波に飲み込まれて・・・)」

すると、グルースのすぐ近くから泡をはく音が聞こえた。

リット「(深海・・・?もしや私はおぼれているのだろうか・・・)」

そして二匹ははちあわせ。

リット「ガバッ・・・!(また貴様か!何度も何度も現れおって!!)」

グルース「グボッ・・・!(またお前かよ!何度も俺の前に現れやがって!!)」

だが、心の中で思っているだけなので、相手に声は聞こえない。

グルース「(なんだぁ?もしやお前、おぼれてんのか。ブハッハッハ!ザマァミロ!)」

口から泡をはきながら、グルースは笑っている。

リット「(コイツ心の中で何を思っているンだ・・・?まぁコイツの顔でだいたいは予想がつくが・・・)」

いかにもバカにした顔で、リットはグルースを見る。

グルース「ガンバゴノガオバ!(なんだその顔は!!)」

リット「ごぼびぼい。ばぶぐぁ?(面白い。やるか?)」

一瞬喧嘩がはじまったと思うと、周りが光り始めた。

グルース・リット「!?」

すると、真っ白な神殿が深海に現れた。

グルース「(なんだ?ココ・・・)」

リット「(ここは・・・!もしや、虹色の宝石をはめ込んでいる、神殿!?)」

グルース「(まず、息が続かねぇ。入るか。)」

二匹は足をバタバタと泳がせ、神殿へ入っていった。

そこには空気もあり、薄暗かった。

グルース「ブハッ・・・ゲホッ・・・ゲホッ・・・」

リット「ここは、虹色の宝石がはめ込められた神殿だ。」

奥の部屋には、鍵がかかっている。

グルース「虹色の宝石って・・・この神殿にはめ込めれば願いが叶うってヤツか!!!?」

リット「そうだ。」

すると、グルースはいきなり奥の扉にアタック。

グルース「悪いけど、虹色の宝石は俺のもんだ。モッカイはめて、俺を国の王にしてもらうぜ!」

そして、ガンガンと扉を叩いたり、はなれて走ってタックルしたり。

だが、開く素振りもしない。

グルース「なんて硬い・・・」

リット「バカ。幼児の考えることか。」

扉は、何か不思議な力を持っていて、鍵だけでは開かないようだ。

すると、部屋が真っ暗になった。

そのとき、低い声が聞こえた・・。

???「グルース君。君の体。もらうよ。」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第192号
ページ番号
4 / 15
この作品について
タイトル
海上の冒険2
作者
水神(ブルーガンツ,アクア)
初回掲載
週刊チャオ第191号
最終掲載
週刊チャオ第198+大晦日号
連載期間
約1ヵ月19日