第2話  『デュオの家で・・・』

【デュオの家】

デュオの家は、木造で、小さな家だった。

デュオ「あぁ~あ、本当にどうしよう・・・・」

子は理解ができない。

デュオ「もしこんな偉いチャオの卵を割ってしまったのがバレたら・・・・・俺は刑務所送りかもしれねぇ~~~!!」

子「わからない、わからない。僕が偉い?どういうことさ。」

デュオ「あ、そうか、お前は生まれたばかりだもんな、よぉし!」

デュオはいろんな物が詰め込まれている箱の中をあさった。

デュオ「あった!!」

デュオは箱の中から古臭そうな一冊の本を取り出した。

『海上の冒険』

子「なぁに?これ。」

デュオ「1年前のお前のお父さんのことがのってるぞ。」

そう、今は、マイトが消えてから一年後なのだ。

デュオ「ウォントスターでは、有名な絵本になっている。けっこう厚い本だが、読むとそれはハラハラさせるぜ。」

子「フ~ン・・・・・・・」




夜。ウォントスターの住民達は、フラッシュスターに泊り込んでいるのか、帰ってこない。

デュオは、鏡を見て、歯磨きをしていた。

鏡には、マイトが絵本を読む姿が見える。

デュオ「お前、まだ読んでたのか。」

子「静かにして、今、いいとこ・・・・」

デュオ「その本を全部読みきるのは2,3日かかるけどな。」

デュオは外をでて、風にあたりにいった。

子「・・・・・・・・・・」

子は、本当に夢中だ。

デュオが、外から戻ってきた。

デュオ「もう夜も遅い。電気を消すぞ、いいか?」

子「電気、消してもいいよ。僕、目がいいから。」

デュオは電気を消し、寝た。子は、徹夜でずぅっと本を読んでいた。





次の日。今日は、虹色の卵が生まれる祭。デュオが割ってしまったが・・・・

まだフラッシュスターに観光に行ったチャオたちは戻ってこない。

子「フアァ、やっと読み終わった。」

子は、本を全て読み終わった。

デュオ「よ、読むの早っ!どうだ?父さんのことがわかったか?」

子「え?僕、ただかっこいいなぁ・・・って読んでただけで、誰がお父さんだなんて考えてなかったよ?」

デュオ「お、おい。いいか?マイトっていうチャオが、お前の父さんだ。」

子は、本の最後の方のページを見た。

子「え!?この虹色になった!?」

デュオ「そうだ。お前は偉いんだぞ?」

子「ワァーーッ!すっごいや!!」

デュオ「あとさ、そろそろ名前を決めねぇと。」

子「何言ってるのさ、僕の名前はカイトだよ?」

デュオ「カッ、カイトォ!?」

子「のばして言わないでよ、怪盗じゃないんだから。」

子は、驚くことに自分から名前を言った。

デュオ「ん、そ、そうか。じゃぁ、カイト。よろしくな。」

二匹は握手をした。

ゴゴゴゴゴゴ!と変な音がした。そう、フラッシュスターに観光に行ってたチャオが、ロケットで帰ってきたのだ。

デュオ「どうしよう!墓にある卵のかけらでバレバレだよな・・・・・」

カイト「大丈夫だよ、僕、虹色じゃないから、バレないよ。」

デュオ「そうか!黙ってればいいんだ!!あと、お前も自分から口をすべらるなよ?」

カイト「わかってる。マイトの子だなんていわないよ!!」

デュオ「そうだ。それでこそマイトの子だ。

カイト「ねぇ、お父さんがいるなら、お母さんは?」

デュオ「そ、その話は今度だ。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第149号
ページ番号
2 / 9
この作品について
タイトル
海上の冒険2
作者
水神(ブルーガンツ,アクア)
初回掲載
週刊チャオ第149号
最終掲載
週刊チャオ第153号
連載期間
約29日