第百七十七話 素人の薬

マイト「ん?なんだかいいにおいが・・・・」

マイトはにおいにつられて歩き出した。そこには・・・・

???「ン~、グツグツ!」

マイト「なにやってるんだろ、」

???「ン~、グツグツ!」

マイト「お~~い!!きこえてるかい?お~~~い!!!」

???「ん!?わぁああ!!!」

そいつは隠れだした。

マイト「俺は悪い奴じゃないよ、」

???「あ、そうなの?」

マイト「お前は?」

ジェイン「僕の名前はジェイン。ちょっと研究を・・・・ね。」

ジェインの後ろには謎の薬が入ったツボがあり、なかでグツグツ煮たっている。

マイト「なんの研究だよ!教えてくれよ!」

ジェイン「パワーアップ・・・・・」

マイト「へぇ~。」

マイトはジェインの後ろをよく見ると、からのカオスドライブがたくさんある。

ジェイン「このカオスドライブを改造して、数々の薬をつくって、チャオたちを助けて。僕の夢は医者チャオのようになることさ!」

マイト「医者チャオって幼稚園にいるやつか、(いったことないけど・・・・)」

ジェイン「でも、今まで失敗ばかりしてきて、数え切れないほどのカオスドライブを犠牲にしてる・・・・・・」

マイト「がんばればできるさ!!俺も応援する!!!」

ジェイン「あ、ありがとう!!」

マイト「さぁてと、俺はいかなきゃ。」

ジェイン「えっ!?どこに!?」

マイト「どこって、四人衆を倒しにだよ!」

ジェイン「その体じゃ無理ですよ!!せめて僕の薬でパワーアップをしていってください!!」

マイト「ん~、そうか、んじゃぁ、お言葉にあまえて、」

ジェイン「まずは、すべてのカオスドライブを調合(ちょうごう)して、煮てから薬草で包んだ・・・・・・・」

マイト「作り方はいいから、どんな効果があるのかだけ教えてくれよ、」

ジェイン「んじゃぁ、まずは、空の力!!!」

マイト「う・・・・・なんだよこのドロドロの液体・・・・・」

ジェイン「煮るのはどうも得意ではなくて・・・・・・」

ゴク・・・・・ゴク・・・・・・

マイト「まずぅっ!!!死ぬ!死ぬ!!!ゲホッ!!」

ジェイン「ご、ごめんなさい・・・・・・じゃぁ次は、大地の力!!!」

マイト「おぉ!!これはきれいだ!!!どれどれ、」

ゴクゴクゴクゴク・・・・・・・・・

おいしそうに見えたので、マイトはゴクゴク飲めた。

マイト「ギャヒーーーーン!!!すっぱいよこれ!!!この世のものとは思えないほどすっぱいーーーー!!!!!」

マイトは口をちぢめた。

ジェイン「ごめんなさい!!!じゃぁ今度は血の力!!!」

マイト「血・・・・?」

その名のとおり、血のように赤い。

ゴクゴク・・・・・・・・

マイト「まずい・・・・・・・・」

ジェイン「悪の力!海の力!!宇宙の力!!!究極の力!!!!無限の力!!!!!」

ジェインはたくさんの薬をいっきにマイトに飲ませた。

マイト「・・・・・・・・・・・・」

マイトは目をつむっていて動かない。

ジェイン「ごめんなさい・・・・・・僕には才能がないですね・・・・・・」

マイト「ぉぇっ・・・・・・・」

ジェイン「やっぱり自分には才能がないんだな、」

マイト「いや、気持ちだけで十分さ!!じゃぁ俺はいってくる!!ぉぇっ」

ジェイン「だ、大丈夫ですか!?」

マイト「大丈夫!!いつかすごい薬を作ってくれよ!!!ぉぇっ」

ジェイン「ほ、本当に大丈夫ですか!?」

マイトの姿は見えなくなった。

ジェイン「自分にもっと・・・・・・才能があれば・・・・・・」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第142号
ページ番号
187 / 223
この作品について
タイトル
海上の冒険
作者
水神(ブルーガンツ,アクア)
初回掲載
2004年4月11日
最終掲載
週刊チャオ第148号
連載期間
約9ヵ月7日