第六十三話 ロインの過去編5

スタラ「もっとがんばれよ、俺が殺した、ザスって奴のためにもよぉ!!!」

ロイン「!!!!」

スタラ「お前の本気がでるように、殺したんだ。お前がこの城に向かってるって言うのは、10年前から知っていたから、」

ロイン「うがあああああああああ!!!!!!!」

ゴオオオオオオオオオオ・・・・・・・・

スタラ「いい気迫だ、」

ロイン「うああああああああ!!!!!!!」

ロインは泣いていた。

スタラ「・・・・・・・・」

ロイン「俺の・・・・・・唯一信じられる友を・・・・・・殺すなんてえぇぇぇぇぇ!!!!!」

スタラ「来い、憎しみをぶつけろ、これで本当の力がでるだろ?」

ロイン「ウゴオオオオオ・・・・・・ウガアアアア・・・・」

ロインはわれを忘れていた。

ロイン「ウガアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

ロインは、まるで、狼のように、噛み付いてきたり、ひっかいてきたり、暴れまくっていた。

スタラ「ウギャア!!!」

はじめてスタラのこの言葉を聞いて、少しロインはにやっとした。

ロイン「うがああああああ、ロインソード!!!!」

スタラ「ウガッギャッウゴッ!!!」

ロイン「ウガハハハハ!!!苦しめ、苦しめ!!!!」

スタラとロインは互角だった。だが・・・・・・・

ロイン「ザス・・・・・ザス・・・・・・うがあああああああああ!!!!!!」

ロインがロインソードをスタラの腹に突き刺した瞬間!!

スタラ「ゲホッ、なかなか・・・・・・・・」

ロイン「終わった。」

スタラ「だが、こんな強さじゃ、お前はザスを救えない。」

ロイン「なにっ!?」

スタラは素早く動き、最後の力をふりしぼり、なんと、手にクリスタルをまとい、ロインの腹を刺した。

ロイン「ウガッ!!!」

スタラ「ゼェ・・・・ゼェ・・・・・・馬鹿め、俺に勝つなんて五年速いぜ、五年経ったら、また来な、これるもんならな、」

バタッ、ロインとスタラはどちらも倒れた。スタラだけは、まだ生きている。ロインは、死んでいた。

スタラ「へへ・・・・・・海で浮かんでろ、」

スタラはロインを窓から海に落とした。

ザボォーーーーン!!!!

ロインの心の中「そうだよな、勝てるわけないよな、ザスが殺されたのは俺がスタラの城に向かったから、ザスは死んだんだ、しかも、俺は負けた。これなら、ザスの言うとおり、残ってればよかった・・・・・」

ザス「そんなことないよ・・・・・・・」

ロイン「ザス!?そうか、これは、天国に行く俺たちの霊、ザス、ごめんな、俺のせいなんだ・・・・・・うっ、うっ、」

ザス「ロイン、お前勇者だろ?へへっ、」

ザスは死んだ俺の体に向かっていった。

ロイン「なにしてんだ?」

ザス「じゃあね、ロイン、」

ピカッ!!!!!

目を明けられないほどの光りがロインの体からでた。

いつのまにか、ロインは寝ていた。



ロイン「ん・・・・ここは・・・・海の上?天国のはずだ・・・・・」

だが、その時、

ロイン「わしの体が・・・・・メカになっとる・・・・・・!!言葉も老化しとる!!わしは・・・・・死んだほうが良かったんじゃ。」

ロインはなぜ生きているのか不思議に思った。

ロイン「まさか!!ザス!!!」

ロインは空を見た。

ロイン「なるほど・・・・・そう言う事か・・・・・・・・ありがどう・・・・・ありがどうよ・・・・・・ざす・・・・・あやつは本当の・・・・・わしの友じゃ・・・・・」

ロインは気づいていた。ザスは、成仏する前に、ロインの体をサイボーグに変えたのだ。最後の力をふりしぼって・・・・・・

ロインは泣いた。海全てが涙になるくらい泣いていた。だが、この体、ザスのためにも無駄にはしない、と、第二の人生を歩んだのだ・・・・・・

ロインの過去編・完

このページについて
掲載号
週刊チャオ第123号
ページ番号
73 / 223
この作品について
タイトル
海上の冒険
作者
水神(ブルーガンツ,アクア)
初回掲載
2004年4月11日
最終掲載
週刊チャオ第148号
連載期間
約9ヵ月7日