第六十三話 ロインの過去編2
箱の中をロインは開けた。そこには・・・・・・
ロイン「・・・・・・本???」
水色の大き目の本が入っていた。そこには、波とクリスタルのマークが表紙に書かれていた。
ロイン「なんの本だろ、隠していたのはこれ?ずいぶん古いから・・・・・・ザスが子供の頃隠したのかな、」
一ページめくった。そこには、波を操るツヤ青チャオと、クリスタルを操るツヤ水色のチャオの絵が書かれていた。
ロイン「なんだ?この絵、」
字が書いてあった。ロインはハイパーアイを続けて使い、読んだ。
【最大悪の海上の天敵、ウェーブ・ノット&スタラ・スカイ】
十年に一回姿を現し、チャオ達を波で殺してしまう、ウェーブ。チャオが死ぬのを喜び、仲間思いなだけ強い。ウェーブキャッスルに行き、生きて帰ってきた者はいない。いつかは浮島一つもない、海だけの世界にしたい、それが願い。仲間が死ぬと非情に悲しみ、恨む。心のやさしいだけあって、相手には容赦しない。
クリスタルを操り、世界を悪へと変えるチャオ。最も恐れられていて、ウェーブを仲間に引き入れては、やさしい心で強さを見せる、スタラ。あまりの強さに何匹のチャオが死んだかわからない。スタラが住む、スタラキャッスルは、十年に一回現れるか現れないかの厳重な城、幻のような存在なので、スタラキャッスルに挑戦者が入ってくると、数十時間でスタラキャッスルは消えてしまい、その挑戦者も消え、死んでしまう。だが、中のスタラや、その手下、仲間などは残っている。恐ろしくて近頃はスタラキャッスルに挑戦が来ないという。
これらを倒せる者は、さぞかし、勇者であろう。だが、勝てる確率は0,000001%かもしれない・・・・・・・
ロイン「なんだって!?」
ロインはそのことを初めて知った。
ロイン「チャオたちは、苦しめられていたのか・・・・・・よし!俺も行かなきゃ!!!で、でも、なんで隠しておいたんだろ、ザス、」
ザス「お前と一緒にいたかったからさ、」
ロイン「!!!、ザス!?」
壁の向こうから聞こえた声、
ザス「こっちの部屋に来い、ロイン、」
その声は、怒っているのか悲しんでいるのか解らなかった。
続く