第六十三話 ロインの過去編1

ロインの体はサイボーグ、その理由とは一体なんなのだろうか・・・・・・
ロインの過去を話そう。

13年前、小さな勇者、ロインが生まれた。
なにも知らずに運動をし、何も知らずに体力がついたロイン、
そして、何も知らずに言葉を覚えたロイン、

ロイン「ドリャアアアアアアアッ!!!」

ロインは大木に向かってけりを連発!見事に大木はへこんで、細くなり、今にも倒れそうだ、ロインは、普通の顔、疲れることを知らないように・・・・・・

ロイン「今日もいい運動だった。明日この大木に二回蹴りをいれれば木は倒れるだろう・・・・・」

この頃は、マイトが生まれてない頃、そして、ウェーブを見たことがない時だった。
そこに、ロインを毎日見ている大人がいる。その名はザス。

ザス「お前のけり、たいしたもんだよ、俺には真似できねぇ、それにしても、お前、勇者なんだろ?誰から生まれたんだよ、」

ロイン「またザスのおっちゃんか、俺は誰からも生まれてねぇ、不思議なチャオなんだよ、」

ザス「お前のそのにらみ目を直したらどうだ?こわいぞその顔、」

ロイン「余計なお世話、」

二人はぎこちなく見えるが、実はけっこうなじんでいて、仲も悪くはない。

ザス「もう俺は寝るよ、俺の部屋には入るんじゃねぇぞ、お前はまた野宿か?」

ロイン「ああ、まぁ、寝ないんだけどな、」

ザス「じゃぁな、お休み、」

ロイン「うん。」

そしてロインは自分のテントのあるところへ行った。

ロイン「前から思っているんだが、ザスはなんで何度も俺の部屋には入るな、なんて言うんだ?あっ!おこされるのがいやからか?いや、でも昼にも言ってきたし・・・・・・秘密、ありそうだな、」

そして夜中、

ロイン「少しのぞいたって悪かねぇよな、よし、ザスの家に・・・・・・突入・・!」

ガチャ・・・・・キィィーーーッ・・・・・

ロイン「うわっ、このドア、音がうるせぇな、まぁいい、」

ザス「スー・・・・・スー・・・・・」

ロイン「よく寝てるぜ、よし、懐中電灯・・・・・やったらザスが起きちゃうな、よし、ハイパーアイ!・・・・・・」

ハイパーアイとは、子供のときのロインの技、

ロイン「見える見える、あれ?冷蔵庫に、いろんなおもちゃ、ゲーム、ろくなもんねぇじゃねぇか、」

その時、奥に小さな扉があった。ロインがやっと通れるくらいの扉、

ロイン「なんだこりゃ、奥になんかありそうだな、よし、行こう。」

ぎゅっ・・・・・・ギュウウウウウ・・・・・・・スポン!

ロイン「ふぅ、ふぅ、やっと通り抜けられた。でも、こんな小さいドア、ザスには通れないよな、だからなにも隠してないはず、」

その時、ほこりの塊(かたまり)を踏んだと思ったロインは、足元を見た。すると、ほこりだらけの箱がおいてある。

ロイン「これは、箱?なにが入ってんのかな、」

パカ・・・・・・

ロイン「こ、これはっ?!?」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第123号
ページ番号
69 / 223
この作品について
タイトル
海上の冒険
作者
水神(ブルーガンツ,アクア)
初回掲載
2004年4月11日
最終掲載
週刊チャオ第148号
連載期間
約9ヵ月7日