エピソード №12
カズマ「だぁーっ!ブレーキブレーキ!」
ハルミ「今どうなってるんですか!?」
カズマ「九十度コーナー!やばいやばい、ブレーキ!!」
現在、二台の車が暴走中。一台はスムーズにスピードを出している配達トラック。
もう一台は、ブレーキ音が騒々しい、今にもガードレールに衝突しそうな極普通の乗用車である。
エピソード №12 「崖っぷちカーチェイス」
カズマ「ぎゃーっ!!ヘアピンカーブだぁ!!」
ハルミ「何ですかそれぇ!?」
カズマ「用はほぼ180度カーブ!」
ハルミ「えええええっ!!?」
カズマ「さっさとブレーキ!!」
ハルミ「言われなくても・・・。」
カズマ「早く早く!!ぶつかったらその先崖!!」
崖があるって、そこどこだよ!と言うツッコミはパスにしといてください。
ハルミ「あ・・・あ・・・きゃーーーーーゴキブリーーーーーーーーーー!!!」
カズマ「はぁ!!?」
そのゴキブリは不運な事にアクセルの後ろにいた。
ハルミ「潰れろーーーーー!!!」
無論見てられないハルミはアクセルをぐいっっと押した。
カズマ「ちょ、ちょっとぉ!!落ちるよぉーーーーー!!!」
まさに絶体絶命、っとそんな時、カズマはある事を思い出した。
カズマ「スピードがある時ハンドルを思いっきり回すとドリフト出来るって噂ですけどぉーーー!?」
そう絶叫して口にした通りハンドルを思いっきり回してみた。すると噂通りドリフトをして、そのまま運良く曲がれた。
(普通だと速度がありすぎるとそのままスピンして終わるのだが、こいつ等はあまりにも運が良すぎるのだ)
カズマ「いやったぁーーー!!・・・ってまだあったぁーーー!?」
その時、ゴキブリがハンドルにまで飛んでちょうどカズマの右手に止まった。勿論この台詞は欠かせない・・・。
カズマ「ぎゃーーーーー!!」
と絶叫して
カズマ「離れろーーーーー!!!」
と絶叫する。
そしてカズマはゴキブリを振り払おうとハンドルから手を離し、ゴキブリを振り払い、目の前のフロントガラスの先を見た時は、もう遅かった。
目の前には浜辺があった。
カズマ「・・・く、車から出ろぉーーー!!!!!」
TO BE NEXT