博士「新キャラを出してそいつに全部あることないこと喋らせればいい。以上」

さらっ。

パシリ「はい?」

今なんと?
新キャラ?

博士「だから、以前のキャラではキャラが違って描写されてしまう。ならば新キャラを出し、あることないこと言ってしまえばいいのだ」

名案だろう、と言わんばかりの顔をしている。
流石僕だとか、腹減ってきたとか、パシリのクズとかいう感じの顔でもある。

パシリ「最後のは訂正しやがれ」

パシリのクズという感じの顔ではなくなった。
その代わり、パシリはクズという感じの顔になった。
器用なやつめ。

パシリ「それはそうと所々問題があるのだが」
助手「はい、というわけで新キャラです!!一応助手っていう設定ですが、博士から一銭たりとも給料もらっていません!なので、パシリ君のお財布からちょっといただいちゃったりしています!!ちなみに本業はニートです!この度、家から追い出されたので仕方なくこの家に居候することにしました!!ちなみに私はツッコミ役です!!!あとちなみに女性っす!」

なんかいきなり出てきた。
どこから出てきやがった。
何か、出てきたやつの足下に魔法陣らしきものが描かれている。

――魔法陣とは、
よくこういうものの中から何かが出てくる。
それはそういう魔法であったり、誰かをワープさせるための魔法であったりとケースは様々である。
一見現実味の無さそうなものであるが、このようなものはよく漫画等で見ることができる。
人が喋るのを漫画等でよく見ることができるように、このこともまた実際にあっても別段おかしくなく、実に現実味溢れるものなのである。
ビバ☆リアリティ。

博士「どうだ、素晴らしいだろう!」
助手「はい!最高の新キャラだと思います!」
パシリ「最悪だ……」
こうして、新キャラが追加され、博士という男の勢いは再びすさまじいものへとなっていく。
ちなみに、延髄が発達していても芸人等としての寿命が延びることはまずない。


博士「さて、早速聖誕祭について話してくれたまえ助手君。これはそういう趣旨のお話なのでな」
助手「ういーっす」

勢いよく手を挙げた。

助手「週刊チャオ聖誕祭は改造人間である!彼は彼を改造したシ――」
パシリ「待て待て待て待て!」

それ以上は危ない!
今のままでも十分危ないけど!

博士「何をするパシリ。邪魔をすると言うのか」
助手「ああそうだ、俺はあんたの下で働くのに飽きたんだ。もうパシリとは呼ばせないっ!!」
博士「そんな機体で何ができるというのだ!」
助手「うおおおおおおおおお!」
パシリ「何がしたいんだお前等は」

二人の動きが止まる。

博士「決まっているではないか、聖誕祭の支援だよ」
助手「そうです支援です」
パシリ「どこが支援なのか全人類にわかるように教えてくれ」

そう言った瞬間、やつの目が光る。

博士「わからないのか、パシリ。馬鹿なやつめ。支援はこれから始まるのだ」
パシリ「わけがわからん」
博士「そうっ!聖誕祭の宣伝は君達の手でっ――!!」
パシリ「どこのどんな宣伝でもそのような手法は使わーーん!!」

俺は拳をやつの顔面に向けて放つ。
しかしやつはそれを避け、足で反撃を狙う。
それを一旦足で防ぎ、掴もうとするが、素早く足を引っ込められる。

博士「腕をあげたな……ケミカル斉藤」
パシリ「どこの芸人だ俺は」


助手「ほー……」

こそこそ

助手「よいしょ……」

ごそごそ

助手「えへん」

ぴしりっ

助手「ばれてない、ばれてないっと……」

きらーん

助手「はい、それでは週刊チャオ聖誕祭の説明をします!!聖誕祭というのはですね、その、なんかそれはもう素敵なお祝い事なのです!!とってもとってもすごいお祭りなのです!!」

………

助手「えーと…」

………

助手「なんかもう、そのすごさを体の動きで表現しちゃいます!いきます!うわあああああああああああ!スゥゥゥパァァァァイナズ――」
パシリ「やめんかい」
博士「パシリの言う通りだ!その前の台詞も含めてやらないとだめだ!」
パシリ「そういうネタを推奨してもいけないだろ!」
助手「違法、ダメ。ゼッタイ」

ここからは、
ルールと法律を守ってみんなで楽しい聖誕祭。
聖誕祭盛り上げ委員会(推定会員1名)の提供でお送りいたします。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第297号
ページ番号
2 / 3
この作品について
タイトル
自称博士と俺の宣伝チックなチャオライフ~聖誕祭2007ver~
作者
スマッシュ
初回掲載
週刊チャオ第297号