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助手「というわけで、聖誕祭って何なの?ジェニファー」
博士「それはだね、ジョン。チャオが誕生した日を祝う祭りのことさ!」
助手「まあ!それはすごいわジェニファー!ぜひとも私も参加したいものだわ!」
博士「なあに簡単なことさジョン。必要なものはチャオを愛する心だけさ!」
助手「パソコンと回線も忘れちゃいけないわよ、ジェニファー」
博士「はっはっは!すっかり忘れていたよジョン!なんたって僕はパソコンとインターネットとは一心同体のようなものだからね!」
助手「もう、相変わらず酷いニートなんだから、ジェニファーったら」
深夜にやっている通信販売の真似だろうか。
それにしても、どこからつっこめばいいのだろうか。
とりあえず………
→俺も混ぜてくれよ! 名前逆じゃないか普通 オチはどうするんだ
パシリ「俺もまz――」
助手「ところで博士、現段階でチャオが全く出てきていません!かろうじで聖誕祭の話題っていう誤魔化しが通るか通らないかです!」
博士「なぬ!それではまずいことになる!」
パシリ「何を言っているんだお前等は」
説明しよう。
この二人は他の人間では知覚することのできない世界を知覚することができるのである。
そのため、博士と助手はその世界の人間に配慮する、非常に紳士的な人間なのである。
そもそもこの二人がそのような能力を持ったのは、かの有名な元々は立派な名前があったが諸事情により準惑星に格落ちした某元第九惑星から放たれたトンボー光線が地球まで届き、さらに人間に当たってしまうという、まるでうっかりオリンピックの開催する年を間違えて開催してしまうような珍事並に希な出来事が二回ほど起きたからであるのだが、その話はまた別の話である。
助手「そういうわけで、オチの前にどうにかしなければいけないと思います」
博士「そうだな、オチがチャオチャーオでは流石に微妙だしな」
助手「そうです。なので今ここでチャオを登場させるべきです!」
博士「チャオチャーオ!チャオ、チャオチャオチャー!」
……
………
…………
博士「これでよし」
パシリ「よくわからんがどこをどうやったらそれでよしになるんだ」
博士「気にするな。考えるな。よし助手、話を切り替えてオチにもっていくぞ」
助手「はい!」
助手は腕を組んでうなり始めた。
おそらく、どのようなものがいいか考えているのだろう。
助手「はっ!」
思いついたようだ。
助手「博士!」
博士「なにかね」
助手「博士は聖誕祭の日、何をするんですか?」
助手がそう言うと、博士は1秒ほど目を瞑り、空を見上げる。
それと同時に風が吹き、博士の白衣がそれになびく。
落ち葉が二人の間を通り過ぎる中、博士は口を開いた。
博士「聖誕祭の日には絶対やることがある。絶対、やらなきゃいけないって決めていることが。それは――」
……ここ室内なのになんで風吹いたりするんだろう。