~第五章・中編~
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すると、卵の上半分を持ち上げて、一生懸命卵から出ようとするお前・・・あ!いや、チャオの姿が見えたんだよ
んで俺は・・・その卵の上半分を無理やり閉じて、チャオをまた卵に閉じ込めたんだ
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ゼロ「・・・い、いや!?バカかてめーは!?閉じんなよ!!なにやってんだてめーは!?」
親父「い、いや・・・なんか・・・邪魔したくなっちゃって・・・」
・・・このオヤジ最低
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んで、ダンボール箱のふたも閉じて、そのまま家にもって帰ったんだよ
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ゼロ「・・・・・・・・・・」
俺は、半ばあきれながら親父の話を聞いた
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そして、お袋と相談してお前・・・あ、いや!そのチャオを育てる事にしたんだよ
そしてそいつはすくすくと生意気に育ってゆき、そいつの正体は・・・
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親父「そいつの正体は・・・実は・・・・・・お前なんだあああぁぁ!!!」
親父は立ち上がり、俺を指差していった(しかもなぜか涙目で)
ゼロ「・・・・・・」
俺は・・・ただただ呆然とするしかなかった
親父「・・・あ、アレ?リアクションうすいな・・・もっとこう・・・なんか、ショック受けるとかないの?」
ゼロ「・・・いや・・・別に・・・」
信じないわけじゃないが、別にいまの話を聞いたからといって、何か特別な気持ちになるわけではなかった
しかし、とりあえず確かめてみる
ゼロ「親父・・・いまの話本当なのか?」
すると親父は大声で叫んだ
親父「俺が今までうそをついたことがあるかああぁぁぁ!!?」
ゼロ「・・・・・・・・・・!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
親父「・・・・・・すまん」
ゼロ「・・・よし」
ついたことないなんていわせねーぞ
親父「まぁ、たしかにうそついたことあるけどさ、いまの話は本当だって!
んで、この話にはまだ続きがあんだよ」
ゼロ「・・・なんだよ?」
すると、親父は自分のリュックをあさりながら、俺にけつを向けてしゃべり始める
親父「問題はだなー・・・お前はどこで生まれたのか、ってことなんだよ!
それと、何で空から降ってきたのか?それが・・・・・・」
といって、親父が振り向きながら俺に向かって言い放つ
手には、赤い本をもってる
親父「それが、コレに書いてあんだよ!」
親父はその場であぐらをかいて本を開く
そして、俺に向かって手招きしてくる
俺は親父の隣に座り、その本を覗き込む
1ページ目・・・
「シャドウ0取扱説明書目次」
ゼロ「(と、取説!?)」
俺は不安を抱きながら、目次の項目を目で追ってみる
多少、よりいっそう不安を抱いてしまった項目もあるが(セーブ中に電源を切らないで下さい、って書いてあった・・・)
その中で目を引いたのが「コレを拾ってくださった方へ・・・237ページ」
ゼロ「親父、237ページ開いて」
親父「やだ」
・・・・・・1分後・・・
親父「わ、分かった・・・開くから・・・」
顔をあざだらけにした親父がはぁはぁ言いながらページを開く(あざを作ったのは俺だ)
そしてページを開く・・・・・・!!
237ページ目
「ダンディなジェラルド様のありがたいお言葉」
・・・ジェラルドって誰?
とりあえず続きを読む・・・
「このたびは、シャドウ0をお買い上げいただき・・・じゃなかった
拾ってくださり、真にありがとうございます
実はそいつ、究極生命体の端くれなんですよ
あ、いやワシね・・・「究極生命体」っつーのを作るための研究してるのよ
んで、できたのがそいつ
んでも、失敗しちゃったんだよね~
いやね、そいつ性格が悪くてしゃーないのよ
しかも戦闘能力高いからさー、もうワシの手には負えなくなっちゃったのね
んで、しょうがないから・・・
遺伝子組み換えやら何やらで、そいつをチャオにしちゃったんだよね(もともとはオオトカゲだったんよ)
んで、このせまっ苦しいコロニーん中で暮らすのもなんだし、
どうせだったら地上の誰かに拾ってもらおうっつーコトで、地上に送ったのよ
というわけで、コレを拾ったあなた!責任持って育ててくださいな
チャオになっても、多少の能力は引き継いでるから、なんかの役にたつと思うよ?
んじゃね!バイビー♪」
P.S
チョコパフェ食いて~!!
ゼロ「・・・・・・ナ、ナヌ~~~!!?」
お、俺は元はオオトカゲ・・・というかジェラルドって誰・・・?いやその前にチョコパフェって・・・コロニーってなに・・・?
小さな謎が多く残ったが、大体のことはわかった
親父「・・・どうだ?自分の事が少しはわかったか?」
わかりすぎたぜ・・・
ゼロ「ま、まぁ・・・はぁ・・・・・・」