~第四章・後編~
ドンガラゲッシャボガシャガッシャン(滝の音です)
俺達は滝から流れ落ちる大量の水と、その大量の水が織り成す奇怪なメロディーの中、しばらくあぐら(座禅?)を続けた
そして、心を無にした・・・・・・
作者「それでは二人の頭の中をのぞいてみよう」
親父「むー、百万リングもらったら何に使うか・・・「新型ハイパー髭剃り機」でも買うかな・・・いや、それよりも「最強体臭ごまかし香水」のほうが・・・・・・いひひひひ♪」
ゼロ「ヘヴンズタウンに言ったら・・・え~、何しようかな~・・・迷っちまうぜ、ムヒョヒョヒョヒョ♪」
作者「・・・・・・何が「心を無にした」だボケ」
俺達が、しばらく座禅(妄想)をしていると・・・・・・
「・・・・・・ぽろっ」
ゼロ「・・・ん?あ~~~~~!!俺のポヨがぁ!!」
滝から流れ落ちる水のせいで、俺のポヨが目の前の川に落ちてしまったのだ
そして、どんどん流される・・・
ポヨとは?
チャオの頭に浮いている謎の物体、以上
・・・言っておくが「「ポヨ」って取れるの?」なんてツッコミなしだからな
って説明してる場合じゃねぇんだよ
早く取りにいかねーと
ゼロ「とぅあっ!」
俺は掛け声とともに、目のまえの川に飛び込む
・・・ヤバ・・・親父のがうつったかも・・・
ゼロ「あぶねぇあぶねぇ・・・」
俺は急いで、川の中でポヨを頭に浮かばせる
しかし・・・
ゼロ「・・・ん?お?おぉ!?」
この川、入ってみると意外と流れが速い
俺はどんどん流される
ゼロ「ヤ、ヤベーぞ!?この先は・・・・・・」
ガケだ
落ちたら即死だろう・・・って説明してる場合じゃねぇんだよ!(二回目)
ゼロ「お、おい親父!?へ、へルプヘルプ!!」
俺は気が動転してしまい、なぜか英語で助けを求めた
しかし、親父は一行に気づく気配なし
ゼロ「く、くそっ!こうなりゃ・・・」
俺は背中の羽を動かし、川から抜け出す
そして、元いた場所に向かって飛んでいく
しかし・・・
羽を使って飛ぶのって、実はかなりキツイのだ
俺の年代の平均飛行時間は、十五秒である
しかし、俺はそんなに飛ぶのは得意ではないので、十秒がやっとだ
俺は力を振り絞り、何とかさっきの場所(都合のいい岩)に戻ろうと羽を動かす
しかし、だんだんと高度が落ちてゆく・・・
ゼロ「(あ、あともう少し・・・あともうちょっとなんだ・・・
た、頼むからあの岩まで届いてくれ~~!!)」
・・・次の瞬間!
ガッガガッガッガッガガッガッ・・・・・・バシュウウウウ!!・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゼロ「・・・俺は・・・?」
気がつくと、俺はあの岩――都合のいい岩――の上に来ていた
いったい何が起こったんだ?
なんか・・・急にまぶしくなったと思ったら、いつの間にかここにきていて・・・
俺はしばし、岩の上で、今何が起こったのかを考えていた
すると・・・
親父「とうとう・・・気づいてしまったようだな・・・」
ゼロ「!!」
俺の横には、いつもと違う感じの親父が立っていた・・・
ゼロ「・・・・・・親父・・・・・・?」