~第二章~
あらすじ
前回、親父が俺に渡したチラシ・・・
そこには、KENKAトーナメントの事が書いてあった
親父は、その大会に俺を出場させようとしたのだ(目的は・・・)
親父「んで?」
親父が、いすに座ってチラシを読み返していた俺の顔を覗き込む
俺の目に、親父の気持ち悪い&むさくるしい顔が映る(うっ、気持ち悪・・・)
親父「どうする?これにでてみねぇか?」
ゼロ「・・・うー・・・ん・・・」
三十秒ほど悩んだあとに、俺は親父に答えた
ゼロ「・・・わぁったよ・・・でりゃいいんだろ、でりゃ?」
頬杖をつきながら、俺はそう答えた
別にいやではなかった
最近、暇をもてあましていたところだし・・・・・・
前にも言ったが、俺は喧嘩でまける気はしない(もう、ここらへんのやつらはみんなぶったおしちまったし・・・)
このチラシ通り、井の中の蛙で終わるのもしゃくだしな・・・
親父「オォ、出てくれるか!」
向かいのいすに座っている親父は、テーブルに手をかけながら立ち上がる
ゼロ「開催は・・・一ヵ月後ね」
俺は、三度チラシを読み返す
親父「よし!そうときまれば・・・・・・」
・・・・・・は?
親父「大会に向けて修行だぁ!!」
・・・・・・はぁ!?
天を見上げて、なぜかガッツポーズを取っている親父
ゼロ「しゅ、修行って・・・な、なに考えてんだ親父!?今時そんなことやるやつなんていな・・・」
親父「シャァラァップ!!」
親父は、俺の言葉をなぜか英語でさえぎる
親父「調子に乗るな!お前はこの村では強いかもしれんが、
他の村からすれば、ガキによだれをぶっかけられたアリンコのような存在なんだ!!」
いってる事がわかんねーぜ親父!
ゼロ「どーゆう例えだよ!?ってゆーか、例えにすらなってねーよ!」
親父「つまり!お前は調子に乗っているんだ!
このままだと、大会であっさりボコされて日帰り旅行になっちまうぞ!」
何が日帰り旅行だ・・・
ゼロ「ち、ちょっと・・・お、お袋からも言ってやってよ!」
俺は、ちょうど朝飯を運んできたお袋に助けを求める
お袋「修行なんてお父さん・・・・・・グッドアイデアね!」
お袋ぉぉぉぉ!
親父「よぅし!そうと決まれば早速明日から修行だ!」
ゼロ「あ、明日ぁ!?アホか!俺はいかねーぞ!!」
俺はすごい勢いで朝飯にがっつく
親父「・・・どーしてもいかんか?」
俺は親父を無視して、朝飯を食い続ける
親父「せっかく「ヘヴンズタウン」で修行しようと思ったのになぁ・・・」
ぴくっ
俺の耳が、常時の一.五倍の大きさになる(耳はあるのか?)
ヘヴンズタウンとは?(すごい名前だよな・・・)
この村は、女性のチャオが比較的多い事で有名な村である
そして、可愛い子が多いという事でも有名である・・・(まさに「天国」!)
この世界でのアイドルも、この村の出身である事が多い
俺が最も行きたいと思っていた村だ・・・・・・
親父は、さらに話を続ける(まるでさそうように・・・)
親父「そういえば・・・あそこに行きたがってた奴がいたような~・・・
だれだっけなぁ~・・・」
俺は三秒で朝飯を片付け、そして・・・
ゼロ「ほあひ!ひあふぐふごーひひふおぉ!(親父!今すぐ修行にいくぞぉ!)」
・・・単純とでもいいたそうだな?
なんとでも言え・・・俺は自分の性格が好きだ・・・
親父「(・・・勝った!)」
こうして俺と親父は、明日の朝、KENKAトーナメントに向けて修行することになった・・・