第二章『風に向かって』中編

仲間の持ち物を見つけたルビー達。
けれども、なかなか返してもらえません。
チククが戦おうとしたそのとき・・・。


???「こらっ!!やめんか!!」

ルビー「あれは!?」

村チャオ1「ろ・・・老師!!」

老師「旅のお方にむやみに手を出すなと、いつも言っておるじゃろう」

チャオ達をなだめたあと老師は、近くに来てチククと
手をつなぎました。

チクク「ニコッ」

オニキス「あのじいさんも念話が使えるのか・・・」


老師「さっきは手荒な歓迎ですまなかった
   わしは、お前さん達の事を信用しとるぞ」

オニキス「ところで、さっき村チャオが言っていた
     主って何ですか?」

老師「後ろを見てみい」

後ろにあったのは・・・。

チクク「ジュエルチャオ様の石像・・・」

老師「そうじゃ。わしらは、何度もジュエルチャオ様を
   蘇らせようとした。でも、無理じゃった」

ルビー「元に戻すには、宝石がないと」

老師「その事は、わしらも最近知った。
   でも、それは魔人の使いが守っておる」

オニキス「なら、俺達が取りに行って来る!!」

老師「そうか、行ってくれるか。でも、奴等は手ごわいぞ」

ルビー「そんな奴、俺達だけで十分だ!!」


・・・と言って、ルビー達は使いが居るという
東の洞窟へ向かいました。


その中で・・・。

使い「げ!!もう来やがった!!・・・まあいい。
   俺はマジロだ。宝石が欲しければ俺を倒してみな!!」

ルビー達の何倍もあるアルマジロのような怪物です。
奥には、アメジストが輝いています。

ルビー「よし、オニキスとチククは宝石を取って
    先に村に帰ってくれ」

オニキス「待て、戦うだったら、俺も・・・」

ルビー「いや、お前はチククと一緒に行ってくれ」

オニキス「・・・分かった」

ルビー「さあ、アルマジロ!!こっち来な!!」

マジロ「名前を間違えるなあアアアア」

ルビーがマジロを引き付けている間に、
オニキスは、無事に宝石を取りました。

オニキス「よし!!チクク、行くぞ!!」

オニキスがいなくなったのを見ると・・・。

ルビー「作戦成功!」

マジロ「うぅ~こしゃくなぁ~。こうなったら・・・
    すううぅぅ・・・」

ルビー「うわああぁぁぁ!!!」

ルビーは、マジロに吸い込まれてしまいました。


その頃、宝石を持ったオニキスとチククは・・・。

オニキス「チクク、どうした?」

チククが振るえています。

チクク「ルビーが・・・ルビーが消えた・・・」

オニキス「え!?」



果たしてどうなってしまうのか・・・?

このページについて
掲載号
週刊チャオ第122号
ページ番号
5 / 36
この作品について
タイトル
ジュエル・ファンタジー
作者
もぐもぐら(木琴)
初回掲載
週刊チャオ第112号
最終掲載
週刊チャオ第123号
連載期間
約2ヵ月19日