第2話 C型侵食細胞

今すべきこと――第2話  C型侵食細胞


キルムはその巨漢の男と数分話合い、巨漢の男は紙をフロウに渡して帰っていった。
その紙にはこう書かれていた。

【報告 チャオ研究所】
本研究所は、C型侵食細胞【CHAOS】の研究を本格的に開始する。
研究所長、キャリバー氏によって新たに開発された、細胞増幅装置。
それを使って、細胞【CHAOS】を増幅させ、おもにネズミ等に侵食させる。
キャリバー博士の予想では、ネスミはチャオに近い体系になると考えられる。
しかし、以前微生物に細胞を侵食させたところ、凶暴性になることが発覚。
反対の声も高まっている。しかし、一票の差で反対に可決が決まろうとしている。
君の一票で全てが決まるのだ。それは君次第だが。
                            

追記
チャオがある組織に奪われた。至急捜索を願う。
                                 ギューマス




「な・・・・・。」
キルムの手は震えていた。怖いからではない、怒っている。
「こんな・・・・こんな事があっていいのか!?」

それからキルムは少し巨漢と話し、チャオの事よりも、ティラを追えと言われた。


????時 ????? ??????

ワインの倉庫だろうか、ワインの匂いがプンプンしている。
が、そこでは男が女の首を手で絞めている。
「う・・・・。」
「少し静かにすることですな。」
ガッ!!
男は女の腹を殴った。

「フ・・・ロ・・・ウ・・・・。」
女は倒れた。少し涙目だ。


某時刻 某ホテル

「で、何を話してたの?」
「ティ・・・いや、俺の友達が誘拐されたことと、これだ。」
キルムは紙を差し出した。もちろん報告書だ。
「な・・・・何これ!?」
「それより、誘拐の方が大事だ、早く行くぞ。」

続く。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第118号
ページ番号
3 / 4
この作品について
タイトル
今すべきこと
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第116号
最終掲載
週刊チャオ第120号
連載期間
約29日