第55話「その名は・・・」

あらすじ 紫の末裔はとんでもない賞金稼ぎだった。

ミール「どうも、昨日の夕方の事らしいんやが、東の町で起こった事らしいんや。」


~農業の街 グリーンファーム~

その町の入り口に、30体ほどの黒チャオ集団がいた。
もちろん、GSのチャオたちだ。
その中のリーダーらしきチャオが戦闘員に指示した。

リーダー「よし、この街をつぶせ。」

戦闘員たち「ラジャー!」

戦闘員は一目散に町の中に入った。
そして、街のチャオを襲い始めた。

「ひぃ~、助けて!」
「ど、どうか・・命は・・・」
命乞いをしたり、逃げたりするもの。
彼らにはそんな行動の意味はなさなかった。

少しずつ、街のチャオが倒れていく。
ところが、しばらくして異変が起こり始めた。
GSのチャオも倒れているのだ。

戦闘員A「おい、どうした!?」

戦闘員の一人が様子を見てみる。

???「おっと、まだいたか。」

突然の声。戦闘員が振り向こうとしたときは、すでに気絶した後だった。
そこに立っていたのは紫色のチャオで、銃を持っていた。
そして、背中には何か大きなものを背負っている。

???「さて、残りもやるか。」

すると、紫色のチャオは街中を走り出し、次々とその銃で敵を倒していった。


リーダー「どういうことだ?我々がやられているのか?」

街の外で待機していたリーダーが驚く。
彼は調べようと街へ駆け出す。が、途中で紫のチャオがとうせんぼしていた。

???「よう。どうやら、お前が今回の首領のようだな?」

リーダー「まさか、お前がやったのか!?」

???「そのとおり。」

リーダー「なら、この俺、十戦士『ボルカ・ラナー』が直々にお前を倒す。」

ボルカは背中に背負ってた槍を取り出す。

???「ふーん・・・。やってやろうじゃねえの。」

???は銃を構える。

ボルカ「いくぞ!」

ボルカは掛け声とともに槍で紫のチャオを刺そうとする。
だが、当然のごとく紫のチャオは横によける。

ボルカ「甘い!」

すると、突然彼の槍から刃が横に出る。
そして、ボルカはそのまま横に振り、紫のチャオに攻撃した。

ボルカ「どうだ、この仕込み槍の味は。」

ボルカは余裕なかおで言う。

???「ん?ああ、オードブルにもならねえな。」

ボルカ「な、なんだと・・・うっ・・・。」

ボルカが反応したとき、体中に衝撃が走る。
紫のチャオを見ると、刃を背中のもので受け止め、銃を向けている。

ボルカ「その銃・・・ただの銃ではないな?」

ボルカは苦しそうにしながら聞く。

???「ああ、コイツは「雷鳴銃」という代物だ。おれは「プラズマ」と呼んでいるがな。」

紫のチャオは、手に持つ黒色の銃を眺めながら言う。

ボルカ「雷鳴銃!?確か、それはアメジスト一族しか使えない電気を放つ特別な銃・・・まさか!」

???「そうだ、おれの名は、「ダイブ・ハート・アメジスト」。その名は知っているな?」

ボルカ「まさか・・・、我々のターゲットがここにいるとはな・・・。」

ダイブ「やれやれ、またおれの首狙いか。」

ダイブはうんざりした顔で言う。

ボルカ「ふん・・・。だが、お前は今日で終わりだ!」

ボルカはもう一度槍を握り、柄についているボタンを押しながら槍をダイブにぶつけた。
すると、突然槍の先端が爆発した。

ボルカ「はは!この槍の仕掛けは刃だけではないんだよ!」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第184号
ページ番号
61 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日