第54話「発動」

あらすじ 今回はあえて省略。


???1「まさか、十戦士がやられていくなんてね・・・。」

???2「そんなの、鍛えてなかったやつらが悪いのでは・・・。」

サード「おっと、色々そろってんじゃねーか。」

ここは敵の組織、「グラージ・ソウル」通称GSの城の一つである。
そして、ゲートたちの行動により、ついに上部での会議が行われたのだ。

???2「サード、来るのが遅いではないか。何をしていた。」

サード「なんだ、ちょっと遅れたぐらいで。いいじゃねーの、『四天王』ラクロさん。」

ラクロ「愚か者め・・・。」

ラクロとよばれたチャオはサードの勝手気ままな態度に怒り、今に殴りそうだ。

???1「まあまあ、始まってから大して時間はたってないわよ。落ち着きなさいよ。」

と、女性らしきチャオがラクロに言う。

ラクロ「り・・了解しました。『三大姫(トリプル・プリンセス)』エアニスさま。」

シェード「静かにするんだ!」

と、突然シェードが叫ぶ。

シェード「これは今後のための会議だ。慎重に進めないと話にならない。
     サード君。君も、今後は遅れないでくれたまえ。」

サード「わかりました・・・。」

シェード「さて、今回の会議は今猛威を振るっている敵についてだ。それぞれ、赤の末裔アルバート・ルビー、
     青の末裔ミール・ミル・サファイア、緑の末裔アロウ・フレンド・エメラルド。そして星剣の持ち主、
     ゲート・シュート。以上の四人はGSのものをどんどん倒しており、とうとう十戦士の二人が消えた。」

エアニス「その子達ってそんなに強いのね。」

シェード「はい。このままほうっておけば、仲間を増やし、組織をつぶしかねない。
     そこで、このたび私達は「タワー・デストロイ」を発動させる。」

シェードがそういった直後、周りが騒ぎ始める。

ラクロ「なに・・・ここでタワー・デストロイだと・・・。」

シェード「そう。タワー・デストロイはランク5以上のチャオをリーダーとして
     隊列を組む布陣。確かに相手はこの布陣を使うほどではないかもしれない。
     しかし、彼らは少しずつ力をあげている。念には念を、だ。」

シェードが話し終わった後、辺りは静かになった。

シェード「さて、そういうわけで、まずは「五人の悪夢」である君たちの出番だ。」

すると、五人が前に出る。
そして、その中の一人が言った。

「了解しました。それでは、早速隊列を組みにいきましょう。」

そして、五人は部屋の外へ出た。
その中の一人であるサードはただ、笑っていた。

サード(くくく・・・・面白いことになってきた・・・。ゲートよ・・・待っているぞ!)


ゲート「へックション!・・・ん?」

ゲートたちはアロウの家に泊まっていて、すでに一夜が明けていた。

アロウ「ど、どうしました?風邪でもひいちゃったんですか?」

アロウはゲートを心配する。

ゲート「ああ、大丈夫大丈夫。生まれてから風邪を引いたことはないから。」

ゲートはあっけらかんとした顔でいる。
その発言のもたらす意味を知らずに。

アロウ(まさか・・・馬鹿とでも言わせたいのでしょうか・・・・。けど、そんなのは悪いし・・・。)

アロウは言うべきか、言わざるべきかをひたすら悩んでしまった。

アルバート「そんなことより、今はこれからのことが大事ではないか。」

アルバートは空気を変えようと話題を変えてみた。

ミール「そうや、早いとこ他の「伝説の戦士の末裔」を探さんとアカンのに・・・。」

ミールは今朝の新聞を読みながら言う。

ゲート「そうだな?で、なんか情報あるのか?」

ミール「そんな都合よく、ある訳が・・・・。」

突然ミールの口が止まる。そして、なぜか体が震えていた。

アロウ「どうしたんですか?」

ミール「あった。新聞にアメジストってチャオが。」

それを聞き、三人はうれしさで笑い出す。

アルバート「それは良かったではないか。それで、どんなチャオだ?」

それに対し、ミールは緊張して言う。

ミール「彼が乗ったニュースはこれや。『紫電の討伐人、また凶悪チャオ30体を倒す。』・・・と。」

つづく

このページについて
掲載号
週刊チャオ第181号
ページ番号
60 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日