第47話「打開策」

あらすじ 現在敵の塔の二階でミールがリートと戦闘中。しかし、突如リートは暗黒のみを食べ、パワーアップした。

リート「まだ行くぞ!「ラッシュ・ダーク」!」

リートは剣を構えなおし、連続で剣を振り払う。
そして、着々とミールにダメージを与えている。

アルバート「まずい・・・、あのままじゃ5分とも持たないぞ・・・。」

アロウ「だ、大丈夫でしょうか・・・。」

アロウはおどおどしながら言う。

リート「ふん、クチほどにもないな・・・。」

リートは余裕を見せる。
そして、そのまま剣を振り払った。

ミール「はっ!」

と、ミールはすぐにハンマーを氷の盾に変え、攻撃を防いだ。

リート「やるね・・・。その能力、我が組織にほしかったよ・・・。」

ゲート「あ、あぶねえな・・・。」

リート「だが、闇はその上を行く!」

すると、リートを覆うオーラが膨れ上がる。

リート「くらえ!」

リートは剣にオーラを集中させ、そのまま氷の盾に突いた。
すると、盾は杖を残して砕け、ミールは剣に突かれた。
そして、すぐにリートは剣を引き抜いた。
すると、ミールはバタっと音を立て、座り込むように倒れた。

ミール「・・・・・・・・。」

ミールは黙ってうつむいた状態になっている。

ゲート「ま、まさかとうとうやられたのか!?」

ゲートはすぐに駆け寄ろうとする。

アルバート「・・・・!ちょっと待つんだ、ゲート!」

何かに気づいたのか、アルバートは止める。
ゲートはその声を聞いて、すぐにとめた。

ゲート「な、なんでだ?」

アルバート「いいから・・・。」

リート「ははは、仲間を見捨てるようだね・・・。じゃあ、死にな!」

すると、リートは剣を構えてミールのほうへ突撃してくる。

ミール「・・・・・・・・いまや!」

と、突然ミールが叫ぶと、リートの足が止まった。

リート「なに、足が冷たくて動けない・・・。」

よくみると、リートの足元が床ごと氷付けになっていたのだ。
そして、ミールのほうは、氷のハンマーで床をたたいていた。

リート「ど、どうなってるんだ?」

ミール「足元、よーく見てみ。」

リートは足元を見てみる。すると・・・。

リート「み、水だと・・・。」

よくみると、あちこちに水溜りができていたのだ。

リート「いつのまにできてたんだ・・・。」

ミール「これ!」

すると、ミールはあるものを見せた。
それは、水のたくさん入ったペットボトルだった。

リート「まさか、その水を床に張り巡らさせてたとは・・・。」

ミール「そして、アンタが踏んだときに、一気に凍らせたのよ。さあ、覚悟しいや!」

ミールはハンマーを構えなおす。

リート「・・・・・・仕方ない。ここは撤退する!」

すると、リートの周りに黒い煙が現れ、消えていった。

アルバート「逃げたか・・・。」

すると、階段へ続く扉が現れた。

ゲート「よし、次行こう!」

こうして、四人は上へ上った。
そして、まもなくして次の扉にたどり着いた。

アロウ「これで、3階ですね・・・。」

ミール「ほな、開けよう!」

扉は開き、次の部屋が見えた。

ゲート「なんだ、何もねえな。」

ミール「ほんまやな・・・。」

二人が部屋に入る。

アルバート「むう・・・。」

二人も遅れて入ろうとする。
すると、突然アロウの槍が光った。

アロウ「あれ、槍が・・・。う、うわああああ!」

槍はさっき通った階段のほうへアロウを引きずって戻った。
しかも、そのときアロウはアルバートの体をつかんでいたため・・・。

アルバート「ひ、ひっぱられる・・・うおおおおおおおお!」

彼も巻き込まれた。
二人はそのまま引っ張られ、階段の途中まで落ちた。

アルバート「ぐぐぐ・・・。何で僕もだ・・・。」

アロウ「ご、ごめんなさい・・・。って、あれ?」

アロウが階段の上を見て何かに気づく。

アルバート「どうしたんだ・・・。む!?」

アルバートも上を見た。
すると、上の階がすべて、紺色のガスみたいなものに包まれていた。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第154号
ページ番号
49 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日