第41話「ドライタウンとのお別れ」

あらすじ ドライタウンでの戦いが終了した。


ミツバ道場。たった今ここで主の葬式が行われている。
彼は、先日の戦いで、サードに命を奪われた。
彼の死は大きく、多くのものが嘆いた。

弟子A「師匠~!戻ってきてくれ~。」

弟子B「師匠、あなたにはまだやることがあったはずでしょ~・・・」

道場の弟子がみんな号泣する。
いろんな師範やセージも、涙が流れる。

と、第二師範であるライブが彼の死に対するお別れのことばを述べる。

ライブ「ミツバ師匠は、私や弟子たちのためにでも、優しさと厳しさの両方を持って、強くしてくれました・・・。だからこそ、私達は恩返しをしたかった。それなのに・・・。」

ライブはなきながらミツバへの思いを語る。

ゲート「本当に、あのおっさんはみんなに慕われていたんだな・・・。」

なんとか参席できたゲートは、隣のミールに声をかける。

ミール「本当ね・・・。だからこそ、みんなのショックが大きいんやな・・・。」

アルバート「だが、僕たちはそのショックを絶対に乗り越えねばならない・・・。これも、つらいことだ・・・。」

三人とも、悲しい顔をする。
こうして、悲しみの涙に満ちたまま、時間は過ぎていった・・・。


ゲート「はあ、今回はなんか圧迫感があったな・・・。」

葬式も終わり、三人は外にいた。
すでに夜で空も暗い。
セージも一緒にいる。

ミール「そりゃあ、みんなが悲しんでいたからね・・・。」

ミールはため息をしながらそういう。

アルバート「とにかく、そろそろこの町を出る必要があるな・・・。」

ゲート「おお、そうだな・・・。」

ミール「あ、セージ君はこれからどうすんの?」

ミールはセージに同行するか否か質問をする。

セージ「そうですね、まだこの町もずいぶんとあれているので、私はまだしばらく復興に残ろうと思っています。」

ゲート「そうか・・・。んじゃ、出発は明日の朝にしようぜ。」

アルバート「ああ。」

アルバートは頭を下に下げる。
ミールも同じしぐさを取る。

ミール「ほな、宿に戻ろか?」

二人はうなずいた。
ということで、三人は宿に戻り、休んでいった。


翌日。三人は出発の用意をして町の入り口にいる。
すると、そこには道場の面々がそろっていた。

セージ「今回は皆さんに戦ってもらって、ありがとうございました。今後もあなた達が元気であることをねがっています。」

セージがお辞儀をすると、道場のみんなもお辞儀をした。
それを見て、三人もお辞儀を返した。

ゲート「じゃあ、いこう!」

アルバート「ああ!」
ミール「ええ!」

セージ「お気をつけて!」

道場のみんなからの声援をバックに、三人は町を出て行った。
そして、また新たな道へ向かっていった。

ゲート「いやあ、この町も長かったなあ。」

ゲートが今回の話について語ろうとする。

アルバート「うむ、その分名残惜しかった。」

アルバートも少し残念そうにいう。

ミール「さあさあ、そんな悲しくせず、前むいて歩こうや!」

ミールは二人を元気つける。

ゲート「おお、そうだなあ!」

アルバート「ところで、目的の町まではどのくらいなのだ?」

その質問に、ミールは荷物から何かを取り出した。
この町周辺の地図である。

ミール「えっと、前にも言ったけど、エメラルドの子孫は、東にあるのよ。そして、そこに着くには・・・1日かかる計算ね。」

ミールは地図を見ながらむちゃくちゃ冷静にいう。

ゲート「い、一日ぃ!?」

ゲートは腰を抜かす。
なぜなら、ドライタウンに向かうだけでも大変なのに、それを繰り返す羽目になるからだ。

ミール「まあ、アタシだけなら半日で住むはずなんやけど。」

アルバート「むう・・・・。」

アルバートも、ココロのそこでは少しショックを受けているようだ。

ミール「さあさあ、前むいていこ!」

こうして、またまた遠距離歩行が始まった。

つづく

このページについて
掲載号
週刊チャオ第145号
ページ番号
43 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日