第38話「四葉の悪魔」

あらすじ ついにアルバートはスリーエスを倒す。そして、暗黒化したゲートの元へ向かう。彼の剣を手に。


セージ「ふう、守りっぱなしはつらいものですね・・・。」

セージは気絶しているミールがいるため、守りっぱなしである。
なぜなら、ほうって置くとゲートに狙われるからだ。

ゲート「・・・・・・・・・・。」

ゲートは無言で、剣を大きくする。

セージ「まずい・・・、ここまでの闇、四魂が持たない!」

ゲート「破壊・・・。」

そういって、ゲートは腕を上げる。

セージ「ここまでですか・・・。」

セージが目をつぶってあきらめかけた、そのとき。

「ゲート!」

突如声が響く。
セージはその声に目を開ける。
彼の視界には、剣でゲートの攻撃を受け止めるアルバートの姿が映った。

アルバート「さすがに、剣を扱うのは難しいな・・・。」

アルバートは余裕のある顔でそういう。

セージ「アルバート君!無事でしたか。」

アルバート「ああ、無事に勝った。さて・・・。」

アルバートはゲートのほうを見る。
ゲートはなぜか苦しむ。

ゲート「はあ・・・はあ・・・。」

アルバート「今の時点でこの剣に苦しんでいるのか。だが、まだこれではすまない・・・。さあ剣よ、彼を救え!」

アルバートが大声で叫ぶと、剣はものすごい光を放つ。
光が消えると、ゲートは倒れていた。
しかし、彼の体色は灰色だ。

セージ「どういうことでしょう。道場の時の彼は白色だったはず・・・。」

二人はこの事態に驚く。

アルバート「ああ、そうだ。だが、なぜ元に戻らず灰色に・・・。」

???「・・・・あれ?アルバート君?」

突如、声がする。
それはたった今起き上がったミールの声だった。
ミールは当然ここまでの経緯を知らないため、頭のぽよが?型だ。

アルバート「おっと、おきたか。」

アルバートは後ろに振り向いて話しかける。

ミール「いったい、どうなってるんや?ぜんぜんわからないんやけど。」

セージ「私が説明しましょう。」

こうして、セージはこれまでの出来事を話した。
ミールはそのことを熱心に聞き取る。

ミール「大体わかったけど、じゃあ何でゲートがこんなになってるの?」

アルバート「さあ、僕たちじゃ・・・。」

アルバートがお手上げの動作を取っていると・・・。

???「じゃあ、俺が教えてあげよう。」

突如、何者かの声がする。
それは上のほうからの声だ。

アルバート「誰だ!?」

三人は上の建物を見る。
その屋上には、一人のチャオが立っていた。
彼は何か変わった形のマスクをしている。

セージ「あ、あのマスクは・・・・。まさか・・・・。」

セージはおびえた顔をする。

ミール「しってるの?いったい誰なんや!」

ミールはやや強くセージを揺さぶる。(SA2のルージュとナックルズみたいな感じで。)

セージ「うぐぐ・・・ちょっとおちついて・・・か、彼は・・・。」

???「『フォース・クローバー・リーフ』。君達の道場師範、『ミツバ・マロウ・リーフ』の弟さ。」

そのチャオがそういう。

アルバート「な・・・、師匠の!?」

セージ「そして、数年前に彼は自分と師匠の両親を殺した男です・・・。」

ミール「そんな・・・。」

フォース「ははは、そんなこともあったなあ。」

フォースは軽く笑い飛ばす。

セージ「あなた、そこまで冷酷でいいと思っていますか!?」

セージはジャンプしてフォースに近寄る。
そして、刀を前に構える。

セージ「『白虎突』!」

そして、刀の先をフォースに向け、刺そうとする。

フォース「やれやれ、あなたも単純ですね。兄さん同様。」

すると、フォースの腕が光る。
そして、セージの刀を片手で受け止める。
フォースは依然、笑顔でいる。

セージ「なんですって・・・。」

フォース「まあ、じっとしてて。『クロノ』。」

すると、突然セージのすべての色がネガ反転する。

セージ「か、体が動かない・・・。」

セージは動けなくて苦しむ。

アルバート「なんてやつだ・・・。」

フォース「しばらく、彼はとまっているよ。さて、説明してあげよう。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ聖誕祭記念号
ページ番号
39 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日