第37話「師より受け継いだもの」

あらすじ 闇の力の暴走により、パワーアップしたスリーエスD。それに敗北を感じたアルバート。だが、今は亡き師匠ミツバの声で我を取り戻す。

スリーエスD「グヘヘ・・・マタ・・・ツカマエ・・・コロス・・・。」

アルバート「もはや、まともにしゃべれないのか・・・。まあ、今すぐ楽にしてやろう。」

アルバートは腕を構える。

アルバート「ミツバ師匠の技だ・・・。師の思いが乗せたこれで、いくぞ!」

アルバートは高速でスリーエスに近寄る。

アルバート「第一・・・。「トリガー」!」

アルバートは足払いでスリーエスDの体制を崩す。

『この技は・・・三つの行動によって形成される。』

アルバートの頭にはこのことばが続く。

アルバート「第二!「コネクト」!」

続いて、彼は強力なパンチで前に飛ばす。

スリーエスD「グギギ・・・」

『「トリガー」が引き金となり、「コネクト」で、最後へつなぐ。』

アルバート「まだまだあ!第三「ブレイク」!」

アルバートはスリーエスDが自分を見えなくなってしまうほどの高速移動をする。
そして、スリーエスDの目の前に立つ。

『そして、第三の「ブレイク」で、止めを刺す。これこそが・・・。』

アルバート「『三葉葵(みつばあおい)』!!」

アルバートはすべての力を右腕にこめ、赤いオーラを放たせる。
そして、向かってくるスリーエスDを下の方向に殴った。

スリーエスDはそのまま地面に埋もれていく。
とまった直後、スリーエスの姿は消えた。
かわりに、彼の魂が地上へと上っていく。

アルバート「やったのか・・・。」

アルバートは安心して座り込む。
よほど疲れたのだろう。
すると、スリーエスの魂がアルバートのココロに話しかけてくる。

スリーエス「あなたが、僕を倒したんですね。」

アルバート「こ、この声は・・・。」

スリーエス「ある日、僕はあるチャオによって、闇におかされた。そして、支配されていた。」

アルバート「・・・・・だが、心の奥底では苦しんでいた。ということか・・・。」

スリーエス「はい、あなたのおかげで、やっと楽になれます・・・。」

すると、魂は天空へ上ろうとする。

アルバート「まってくれ。お前を闇に落とした、やつの名は、誰なんだ!」

スリーエス「・・・・・・・・・・・『サード・オニキス』・・・・です。まだもうちょっと名前があるそうですが、これ以上は。」

スリーエスの魂から放たれた発言は、驚くべきものだった。
そもそも、オニキスの名を持つものは1000年前の光の戦士8人の子孫のひとり。

アルバート「お、オニキスだと?まさか、あいつが・・・。」

スリーエス「はい、グラージソウル「悪夢の五人(ファイブ・ナイトメア)」の一人・・・。」

魂はそういい残すと、天空へ行った。

アルバート「こいつは、大変なことだ・・・。」

アルバートはすぐにミールたちの元へ向かおうとする。
と、ふと彼の目にある光が見えた。

アルバート「あれは・・・。」

近づいて見てみると、それはゲートの剣、メテオ・セイバーだった。
持ち主から離れた剣は、光を放っている。

アルバート「そういえば、あいつはあの時持っていなかったな・・・。まてよ、もしかしたら・・・」

アルバートの頭は!の形をしている。

アルバート「ここまで清らかな剣なんだ、あいつに渡せば、浄化できるかもしれない。試してみるか。」

アルバートは剣をつかもうとする。
だが、剣の力ではじかれた。

アルバート「なに・・・、こいつは持ち主のゲートしかもてないのか・・・。だが、そのゲートを救うためにはどうしても持っていかねばならないのだ!」

彼はもう一度つかもうとする。
だが、また剣ははじき返そうとする。
それでも彼はこらえていく。

アルバート「たのむ・・・、僕の親友のために力を貸してくれ・・・。」

アルバートは必死の思いで叫ぶ。
すると、剣の波動は消えもてるようになった。

アルバート「僕を受け入れたのか・・・。よし。ゲート、今すぐお前の元へ行くぞ!」

アルバートは走り出す。町のほうへ。

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セージ「『玄武壁』!」

セージは腕を前に出す。
すると、その方向にバリアが発生した。
その直後、ゲートが切りかかる。

ゲート「・・・・・・・・。」

だが、バリアの防御力は強く、はじかれる。

セージ「ふう、守るのが精一杯ですね・・・。このままでは・・・。」

ゲート「破壊・・・・。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第144号
ページ番号
38 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日