第36話「スリーエス、更なる力へ。」

あらすじ 大きな剣でアルバートを追い詰めるスリーエス。だが、アルバートは起死回生の方法をつかんだようだが・・・。

スリーエス「闇に落ーちろ!」

スリーエスはそのまま切りかかる。

アルバート「ムダだ・・・。」

アルバートは逃げるどころかスリーエスに近づいていく。
スリーエスはそれに対し、驚きずつも笑う。

スリーエス「ばーかが!格好の餌食だ!」

スリーエスは大剣を構え、今にも切ろうとする。

アルバート「甘いな、いくぞ・・・。」

アルバートは剣の振りをまたよけ、すぐにスリーエスを前に向けて殴った。
スリーエスは思わずひるむ。

アルバート「連撃・・「赤い牡丹」!スカイハイ・キック!」

上にキックを放つ技で、アルバートはスリーエスを上に飛ばす。
そして、そのまま一連の攻撃(25話参照)をする。そして、

アルバート「マグマ・ラバ・スマッシュ!」

空中で一気に上から地面にたたきつけた。
スリーエスはそのまま下に落下し、地面にたたきつけられる。

スリーエス「グヲ・・・・。」

スリーエスは気を失った。

アルバート「よし、一撃で倒せば復活はできまい・・・。」

アルバートは安心した顔をする。
が、突然スリーエスから黒い煙が出てくる。

アルバート「む?なんだ、あれは・・・。」

そして、突然スリーエスが起き上がる。

スリーエス「愚愚愚・・・ミナギル・・・・ヤミノチカラガ!!グヘヘヘヘヘ・・・・。」

アルバート「な、何が起こっている!」

スリーエス「グワアアアアアアアアアアアアア!!」

叫び声とともに、スリーエスの形が変化する。
なんと、スリーエス自身が1.5倍の大きさになり、巨大な角と羽が生えたのだ。
せっかくの変化を味あわせるためここからは「スリーエスD(ダーク)」とよばせていただきます。

スリーエスD「ハア、ハア・・・キモチガイイ・・・ヨシ・・・テキ・・・コロス・・・。」

アルバート「なんてことだ・・・これも闇の力の影響か?」

アルバートは、突然のパワーアップに恐れを抱いていた。


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同じとき、今度は真っ白な塔の中でちょっとした話があった。
その塔はゲートの剣のように真っ白な光を放ち、闇を許さない雰囲気だった。
その中を、一人のチャオが登る。

彼女は、今までもたびたび出てきたヒーローカオスの少女。
不死のチャオである彼女は永遠に少女である運命。
そんな彼女は一つの部屋に入った。

その部屋は、図書館のように本が置いてある部屋。
ここに住んでいたら、たちまち物知りになれそうである。
彼女は、その中から一冊の黒い本を取り出す。
そして、自分しかいないその部屋で、その本を読んでいた。

しばらくして、飽きてきたのか彼女は読むのをやめる。
とりあえず、本をそのままにして、塔を降りていった。

その本のタイトルは「NIGHTMARE POWER」すなわち、「悪夢の力」という本だ。
この本のあるページにこう書いてある。

「闇の力は、時として闇を信じる者を取り込み、飛躍的に強化し、凶暴にする。だが、そのものは永久に闇にとらわれることになる。」

少女はこうつぶやきながら階段を下りる。

???「闇の力・・・本当・・・おそろしい・・・。だからこそ・・・。」

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スリーエスD「ウヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲ!!」

スリーエスDは腕を思いっきり下ろす。
アルバートは難なくよけるも、拳が当たった地面は腐食していた。

アルバート「むう・・・。」

アルバートはを冷静さを落としながら、ひたすら攻撃をよけ続ける。

アルバート(どうする・・・。あんなのは一撃でないと倒せない・・・。だが・・・、もう技が・・・。)

アルバートはとにかく悩む。
ところが、そのときの隙をつかれ、彼はスリーエスDにつかまってしまった。


スリーエスD「グフフ・・・。シヌガヨイ・・・。」

その瞬間、アルバートの体に激痛が走る。
それに耐えられず、彼は悲鳴を上げた。

アルバート「ぐわあああああああああ!」

なんと、スリーエスDの手からあの大剣がでて、アルバートに当たっていたのだ。

そして、そのままアルバートは力をうしなう。

アルバート「くそ・・・ここまでなのか・・・。」

アルバートは薄れ行く意識の中、そうココロの中で思う。

「まだ、あきらめるのは早いぞ、アルバートよ。」

突如、声が頭の中に響く。
その声は、どこか懐かしい感じがした。

アルバート(こ、この声は、ミツバ師匠?死んでしまったはずだが・・・。)

ミツバ『アルバート・・・、お前はこんなことで心を折られる弱き者ではなかろう。自分の信じるままに戦うのだ・・・。それで、道が・・・・』

そこで声が途絶える。
だが、アルバートからは笑いと涙が同時に出ている。

アルバート「そうですよね、僕には、あなたから受けづいたものがありました。」

スリーエスD「グへへへへへへへ・・・。」

アルバート「今、僕は負けるわけには行かない!」

そう叫ぶと、スリーエスのつかみをとく。

スリーエスD「グヘエ?」

アルバート「こんどこそ、ラストだ。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第144号
ページ番号
37 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日