第5話「友とのケンカと昔のお話」

あらすじはホームページをクリックしてくれと何度も言っていますでしょう?

ゲート「なんか、口悪いな。」


ゲートの家

ゲートの母「ゲート!ゴハン、食べないの?」

ゲート「いらない。」

ゲートの母「大丈夫なの?昼から食べてないじゃない。」

ゲート「いま、食欲がないんだ。」


(回想開始)

あれから、しばらくたって、あいつは起きた。
オレは、あれからの事を話した。フロンからアルについて教えてもらったことを除いて。
すると、アルはとんでもないことを言い出した。

ゲート「た、旅に出る?」

アルバート「ああ、悪を消すためにな。」

ゲート「いや、でも、しかし、悪なんてこんな平和な世界にいないじゃんかよ。」

ゲートが半ば必死にしゃべっていると、アルバートは微笑みながら言った。

アルバート「ゲート。お前にウソは似合わないな。」

ゲート「え!?何のことだ?」

アルバート「そのフロンってヤツから、今この世界で起こっていること、聞いたんだろ?」

ゲート「聞いてたのか。」

アルバート「ほんの少しだけね。」

ゲート「そうだよな。お前は、昔から気絶から立ち直るのが早かった。」

アルバート「まあ、あの時はぼんやりしてただけだがな。まあ、今となってはその理由にも説明はつくがな。」

ゲート「そんなことはもう、どうでもいいよ。」

アルバート「まあな。とにかく。明日の朝、出発する予定だ。親から許可はすでに取ってある。」

それからしばらく沈黙が続いた。
そして、その沈黙をゲートが破った。

ゲート「・・・アル。行くんなら、頼みがある。オレも連れてってくれ。」

アルバートは少し考えていた。そして、返事をした。

アルバート「ダメだ。君を連れて行くわけには行かない。」

ゲートはアルバートの返事に驚いた。

ゲート「え!?なんでだよ!?」

アルバート「簡単な話だよ。君をこれ以上危険な目に合わせるわけには行かない。」

ゲート「いや。大丈夫、大丈夫。そんなん、自分の身ぐらいは守れるって。」

アルバート「いい加減にしてくれ!これはゲームや小説なんかじゃないんだぞ!?本当に死と隣り合わせなんだ!」

アルバートは起こった表情でどんどん叫ぶ。

アルバート「それに、自身を守る技すらない、お前なんか、言っても足手まといだ!」

ついには、半ば中傷的な事まで言ってしまった。ゲートは唖然としていたが、すぐに怒り出し、

ゲート「おまえなあ、それでも友達かあ?それじゃあ、あのときのことはどうなるんだ?忘れたとは言わせないぞ?どうなんだ?」

ゲートは怒りをアルバートにぶつける。

アルバート「そんなの、どうでもいい!!とにかく、帰れ!!」

ゲート「ああ、帰りさせていただきますよ。じゃあな!!」

ゲートはドアをたたきつけるように閉めて、家を出た。

(回想終了)


こうして、ゲートは家へと帰って今に至るのだ。
そして、頭を冷やした彼はさっきの自分の態度を思い出した。

ゲート「ちょっと、言い過ぎたかなあ・・・。」

ゲートは、星空を眺めつつ、そうつぶやいた。

そして、2年前のことを思い出した。


(二年前・・・)

ここは町の噴水場。そこの周辺で一人の女の子が五人の男の子に囲まれていた。

「おいおい。いいじゃねえかよ。おれにつきあってもさ。」

「離してください!」

「強情なヤツだな。」

どうやら、彼女はこいつらに、どこかへ連れてこうとしているみたいだ。

「お~い。ちょとお、まった!!」

突然大きな声がした。

「なんなんだ、てめえは!!」

五人は声がするほうへ向いた。

「僕はゲート・シュートだ!!」

ゲートは柱の上に立っていた。

「・・・・・・何の用?」

「いや、人さらいから助けようと。」

「人さらい?そんな訳無いわ!だろう・・・あれ?」

振り返ると女の子はいなかった。

「やっぱり人さらいじゃないか。」

「くそ!よくも邪魔を!許さんぞ!」

五人がいっせいに殴りかかった。

「かかってこい!」

そして。

「まいった・・・」

五人にコテンパンにのされてしまった。

「・・・てめえ。良くそんな実力で助けようとしたな。」

「だって。ほっとけなかったもん。」

「ふん。バカなやつ。ならば、もっとボロボロにしてやろう。」

一人が、ゲートを思いっきりけろうとする。
そのとき。

「まて!」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第132号
ページ番号
6 / 62
この作品について
タイトル
星の門の物語
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第130号
最終掲載
週刊チャオ第184号
連載期間
約1年28日