第三夜 黒ずくめの五人組
「そのチャオを渡してもらおう!」
「なっ・・・、いきなり来て、それはなんなんですか?」
彩花は、警戒した声で言った。
「俺達はTKI(チャオ研究委員会)のものだ。」
「TKI?それって、あの、政府のチャオ専門委員会・・・」
「その通りだ。まぁ、今のはちょっと脅かしただけだ。」
「彩花、この人誰チャオ?」
チャチャは、話に自分も入ろうと、頭に?マークを出しながら聞く。
「君がチャチャか。うん、いいチャオだ。ナイツチャオだな。俺達はTKI,チャオ研究委員会のメンバーだ。」
「チャオけんきゅういいんかい?それって何チャオ?」
「とにかく、えらい人ってことよ。」
さっきからずっと?マークを出したままのチャチャに、彩花はそっとささやく。
「では、詳しい話を聞きたい。入ってもいいかな?」
「ええ・・・、うちは今父も母もいませんけれども、どうぞ・・・」
しかし、今振り返ってると、ここで家に入れたのが全ての間違いだった・・と彩花は言う。なぜなら、チャチャはここで辛い運命の定めを知ってしまうこととなるのだから─